悪魔の尻尾

みなさ~ん、元気にしておりますか?

続・深夜食堂

なんだろう、この安定感。
なんてことのない話題となんてことのない料理。
なんてことのない普通の人達ばかりの物語だが、笑いあり、ほろっとする所あり。
いつ見ても見てよかったと思える。

小林薫という俳優は存在感もあるのだが、なんとも言えない味わいがある。
取って付けたようなオーバーな演技はまったくないのだが、他の俳優には変えられない。

今回の作品では多くのレギュラー陣が出演していて、店の中はやけに賑やか。
空席がまったくなく、満員だったり。
ものすごく繁盛している店。
店が繁盛するのは料理が美味しいことはもちろんだが、値段が安いとか店の内装が立派だとかは関係ない。
いや、関係はあるのだろうが、そんな理由だけで繁盛するのではない。
見た目は全然パッとしないが長年客足が途絶えない安定した店、そういう店にはお客様を惹き付けるなにかがある。
それは店主の人柄であったり、客層であったり。
客が店を育てる。
また店が客を育てる。
そうやって長年いい店は営業を続けているんだろうと思う。

一時、マスコミにクローズアップされて流行る店はあるが、10年、20年と続けられる店は少ない。

どんな仕事も基本は同じなのかなとも思ったりしながら見ていた。

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