悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

紅白歌合戦、レコード大賞

昨年末の紅白歌合戦の視聴率が過去ワースト3だとか。
どれくらいなのかと思えば39.4%もある。
全然低視聴率ではないが、過去50%超えの視聴率が当たり前の番組だっただけにこの数字ではダメらしい。
1年の締めを家族揃って炬燵でみかんを食べながらあるいは、年越しそばをすすりながらテレビを見るというのがどこの家庭でも見られる状態だったと思われるが、今はそうではない。
にもかかわらず、ものすごいお金を使って、過去の栄光を追い求めているのだろうか、あらゆる世代に見てもらおうという工夫が悪い方向にばかり進んでいるようなきがする。
ポップス部門と演歌部門に分けてみたり、わけの分からない企画が多かったり、他のライブ会場からの中継をしたりとか。
作っている方は努力していることをアピールしているのかもしれないが、強引な詰め込みすぎで、進行にも無理がある。
誰に見てほしいのかをはっきりさせないとますます酷い番組になりそうである。
それでもこれだけに数字があるというのは惰性で見ているだけだと思うが、どうなのだろう。
年々くだらない紅白歌合戦になっているように思う。

紅白歌合戦よりも酷いのはレコード大賞である。
私が子供の時代にはレコード大賞というのはそれは権威のある賞であったように思う。
レコード大賞歌手というだけで箔がつくし、歌唱力もあり、歌の実猟を認められたという証でもあった(はずである)
それがいつからか酷くなった。
もうレコード大賞なんて番組は全く見てもいないし、誰がとっているのか自体知らない。興味もない。
そういう人ばかりだと思う。
もうやめてしまえばいいのにいつまでやっているんだろう。
レコード大賞古賀政男服部良一といった日本の歌謡界の大御所がアメリカのグラミー賞に続けとばかりに私財をなげうってでも成功させるという気迫でつくられたらしい。
その頃のレコード大賞は賞自体が知名度もなかったらしいが、私が子供の頃は年末の話題を独占するほどであった。
芸能界や歌手に全く興味のなかった私ですらそういう話題に全く見向きもしないというわけにもいかず、それだけ大きな賞であった。
年末は「輝く日本レコード大賞」という番組から「紅白歌合戦」というのがどこの家庭でも定番だった。
子供時代の思い出では尾崎紀世彦ちあきなおみ五木ひろし、森進一、布施明都はるみなど大物歌手が受賞し、歌唱力、実力を兼ね備えた歌手が取るものと言うイメージであった。
ピンクレディーがとったときも驚いたが、今の状況から見れば可愛いものである。
他に取らせる人間がいないのかと思うくらい、同じ人間ばかり。
浜崎あゆみが3年連続のあと、EXILE、AKBの繰り返し。
AKBはもはや歌も歌っていないパクパク。歌唱力って何?

過去に大賞を受賞した大物歌手にとって今の状況はひどいと思っているのではないだろうか。
レコード大賞歌手というのが一つの看板だったのに、今やなんの意味もない賞である。

紅白歌合戦とともにやめてしまえばいいのに。

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