悪魔の尻尾

みなさ~ん、元気にしておりますか?

アイアン・フィスト

クエンティン・タランティーノカンフー映画
脚本、監督はRZA。主人公も演じているラッパー。
古き良き香港カンフー映画タランティーノ風にアレンジし、アメコミ要素も盛り込んだらこんな映画になった。
本当に中国の人が見たら怒り出しそうな世界観かも知れないが、アメコミのノリで考えると全然OK。
むしろこういう無国籍感な映画はこれくらい踏み外してくれないと困る。
アクションもよいが敵も味方も拳VS拳という純粋な拳法、カンフー映画とは違う。
狂気が組み込まれている鎧やナイフと銃を組み合わせた武器、鋼の体など鉄の拳(アイアン・フィスト)が霞んでしまうほどである。
もう娼館での設定もやりたい放題でもうSFの設定くらいぶっ飛んでいると思う。
まあ、個人的にはエンターテイメント映画はこうでなくていけないとも思うが。

何処かで見たことのある顔が色々でている。
ルーシー・リューは有名どころ。キル・ビルにも登場していたアジア系の女優。
美女がたくさん出てくる中では見劣りするが知名度は高い。
そして全身が鋼の肉体の男。デビット・バウティスタ。
ガーディアン・オブ・ギャラクシーにでていた人物。ものすごいムキムキで巨漢。
こういう役にはうってつけ。
父の仇として立ち上がる若武者のゼン・イーを演じるリック・ユーン
何処かで見ているが、すぐに思い出せなかった。イメージ的にいい役ではなかったと思っていたらヤハリそうだった。
エンド・オブ・ホワイトハウスで韓国大統領の護衛としてホワイトハウスに乗り込んだ悪人。
そして超大物俳優としてはラッセル・クロウが登場。
最も強くなさそうな感じ。腹は出ているし。
しかもその得物(武器)が笑える。
銃とハサミとドリルを足して割ったような武器である。

90分ほどの映画でテンポも良い。
そこそこ残酷シーンはあるが、タランティーノ作品を見慣れている方なら全然問題ないレベル。
むしろ物足りないくらい?

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