悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

GOZZILLA

息子の要望で借りてきた1998年のハリウッド製作のゴジラである。
ローランド・エメリッヒ監督のゴジラファンには不評を買った作品。
私は何度か見ているが、息子は見ていないとのことである。
自分では見たつもりでも忘れているのかいい加減に見ていたのかわからないが、冒頭のシーンとか全く覚えていなかった。
話が進むにつれて思い出すシーンもちらほら。

これをゴジラ(日本が誇る怪獣のヒーロー)と考えると疑問符がいくつもつく。そして文句の一つや二つを言いたくなるってものだ。
しかし普通の怪獣パニック映画と考えてみると、出来は悪くない。
そもそも着ぐるみを着てセットをゆっくりと暴れる日本の映画とは全くクオリティーが違う。(予算もそうとう違うだろうが)
登場人物、特にアメリカの軍隊などが間抜けすぎるということを差し引いても十分によく出来た映画だと再確認できた。
唯一のゴジラで人間の通常兵器では破壊不能だからこその象徴的な存在であるゴジラ
それが卵を産み、幼体とは言え、うじゃうじゃいるのも「エイリアンかよ」と思うところはあるし、ミサイルを動物本能的に素早く避けたり、ミサイルといくつも体に受けて死んでしまったりとか、ゴジラファンには納得ができないところが多々あるのだろう。

主人公は生物学者。そしてその元恋人がTVレポーターを目指す下積み女性でトラブルメーカー。
謎のフランス人傭兵軍団のボスであるジャン・レノが唯一アホっぽさがなかったが、他のキャラクターたちは皆おマヌケな感じが抜けなかった。
映画とはいえ、これだけ主要人物が死なないとちょっとおかしい気もする。

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