東宝怪獣映画で最大の悪役でもあったキングギドラが初登場した映画。
そしてゴジラは人間に対する脅威で描かれていたが、この作品より敵ではなく地球側の存在として敵と戦う。
主演は夏木陽介。彼の妹役でありヒロインに星由里子。
精神を患ったのか金星人と称する謎のセルジナ公国の王女役に若林映子。
おなじみの佐原健二や平田昭彦、小泉博の顔ぶれやモスラが登場ということでザ・ピーナッツも出演。
なんと悪役として暗殺団の一味にウルトラマンのハヤタ隊員、黒部進も出ていたらしい。
さらには初代仮面ライダーシリーズの敵、死神博士こと天本英世氏も出演と豪華キャストである。
さてこの映画の見所は後半に怪獣が大暴れするというところに尽きる。そしてこの映画以降、怪獣同士の戦い、しかも狭い市街地ではなく、山間の開けた空き地という定番の場所である。
悪者キングギドラが地球を滅ぼしにやってきた。地球ではラドンやゴジラがお互いに好き勝手に喧嘩している。
ザ・ピーナッツ演じるインファント島の小美人によってモスラを動かし、モスラの説得によって彼ら3匹?(ゴジラ、ラドン、モスラの幼虫)がキングギドラを追い払うというストーリーである。
謎の行方不明になった王女。彼女がなぜ金星人と称して地球に危機を予言する人間となったのかはよくわからない。
この映画は「ローマの休日」という映画の影響を強く受けていると言われるが、なるほど最後の記者会見のシーンなどは丸々パクっていると言われても仕方ないだろう。
今回はキングギドラによって松本城や東京タワーが破壊される。有名な場所が破壊されるシーンもこういう映画の見所の一つである。もうちょっとそういうシーンを盛りだくさんにして欲しいが、セットにカネがかかるのだろう。
ラドンを見ているとオエーッという鳥を思い出してしまう。ゴジラと戦っているけど死闘という雰囲気ではなくなんかかわいい。
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