Amazonプライムにてゴジラを鑑賞。1954年に作られた映画。
ゴジラの原点である。
出演している俳優さんたちもほとんど亡くなっているのではないかと思う。
モノクロ作品である。映像自体も今の時代とは比べるような質ではないが、あの時代によく作ったなと言う印象。私が生まれるよりも10年も前である。
考えれば第2次世界大戦が終わったのが1945年である。それから10年も経過していないのにこんな映画を作ることができたわけである。映画の中に写っている庶民たちを見るとみんな貧乏である。私の子供の頃の記憶でももう少しマシだったからやっぱり本当に貧しかったんだろうなあと思う。
ちゃんと見るのは2度目くらい。東京を襲ってきたゴジラだが、当時の東京の様子が模型ではあるが見ることができる。ブラザーミシンや雪印、森永乳業、福助靴下なんかが見えていた。当時から大きな会社であったことがよく分かる。
当時の時代背景からこれはアメリカの原爆を風刺した映画だとか色んな意見があるが、私はただの娯楽映画として楽しみたい。ゴジラという怪獣映画がこのあと立て続けに作成されるようになるが、日本の高度成長と相まってイメージが確立されたんだろうと思う。
このあと見たゴジラ対ガイガン。キングギドラとガイガンが登場するなど子供にとっては楽しめるのかもしれないが、今ひとつ。ガイガンの造形は文句なく格好いいのだが、ストーリーも映像も今ひとつ。なんと言ってもゴジラとアンギラスが会話しており、それが漫画の吹き出しになっているとか。ウルトラセブンのアンヌ隊員である菱見百合子が出ていた。もうひとりのヒロインのほうが出ているシーンは多かった。時代を象徴するかのようなミニスカートで開始早々にもサービスシーンがあったりとか。村井国夫も出ていた。相当若い。
最後にキングコング。ゴジラとどちらが古いのだろう?やっぱりキングコングかな?なんて思っていたら、1933年。ゴジラよりも更に20年以上前の映画である。当然出演者は誰も生きてはいるまい。モノクロで映像はきれいとは言えないが、ストップモーションを使ったミニチュアを一コマずつ撮影するという気の遠くなるような技法で見応えがある。第一人者であるレイ・ハリーハウゼンが少年時代にこの映画の影響を受けて、ストップモーション撮影の道に入ったという。本当に昔の映画である。このクオリティは強烈。アメリカはやはりすごかったということか。
私が始めてみたキングコング作品がこちらの作品。劇場で見たが迫力があって楽しかった。
息子が始めてみたキングコングがこちらで、無残に殺されるキングコングに涙していた。