悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

電子書籍端末 SONYとSHARP

今年はなんだかんだいって電子書籍関連の話題が多かった。考えて見れば電子書籍は新しくもなんともない。
しかし、日本では一向に普及する気配がない。
話題をさらったのはAppleiPad。これが発売される頃には電子書籍関係はネットで凄く賑わっていた。
しかし日本ではそういった端末向けの書籍は盛り上がらない。iTunesSTOREでも日本の本は殆ど見かけない。
代わりに盛んにネットで行われていたのが、いわゆる“自炊”である。
自炊関係の話題は毎日のように溢れていた。自炊を代行する商売も現れたりした。
著作権保護のための仕組みをあれこれやっているうちに世界の標準からドンドン置いてきぼりになっている気がする。
出版社の既得権というか無策のまま今まで来てしまったという感じもする。
それはともかく、KindleiPadという端末が世界で席巻しているらしい。こういう端末は日本の得意分野だったはず。
でもってそういう分野に強いメーカーが満を持して出してきた端末が本日同時発売らしい。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/029/29305/
SONYの端末は見てないけれど、SHARPの端末はジョーシンで先日見てきた。
iPadよりさらに大きく、iPhoneよりもずいぶんとデカイという印象。どちらも中途半端におおきいのでは?と思ってしまった。
液晶の色合いは素晴らしい。光沢があるので蛍光灯の下で光って見難いようなイメージもあるが、カラー写真は美しいと思う。
どうしてもiPhoneiPadと比べてしまう。それだけ、これらがスタンダードの端末としての地位をすでに気づいてしまっている証とも言える。
そこに参入するからにはなにがしか優れた点がないと後発だけに勝負にならない。
大きいことはいいことだという人はシャープのメディアタブレット大もいいだろう。ただ、iPadのような楽しみ方はない。あくまで電子書籍を見るための端末である。まあ、WEBも見れるけど、iPadのようなアプリは期待できない。メディアタブレット小は通勤で見るには良いサイズかも知れないけど、やっぱり携帯やスマートフォンと比べるとじゃまになるサイズだと思う。家で見るにはもう少し大きいほうがいいし。電子所書くらいのサイズを想像すればいいかな。
あと、値段。小が39800円、大が54800円では価格のメリットはないだろう。まあ、Appleと違って、すぐに値崩れして29800円と39800円くらいに落ち着くかもしれないけど、それでもあまり欲しいとは思えないのが残念。やっぱり5文字のSのメーカーは安物のイメージが…。
一方、ブランド力のあるSONYiPadではなくKindleを意識した製品。目に優しい電子ペーパー方式である。だけど、書跡を読むのにはいいけど、それ以上に楽しめることはない。しかもこの端末だけで本のデータを入れたりすることはできず、母艦としてPCが必要である。一旦PCにダウンロードして、そこからケーブルで転送するらしい。面倒くさいぞ。その点はAmazonKindleに遠く及ばない。サイズも2種類あるけど、どちらも明確なコンセプトは感じない。値段はやっぱりAmazonの端末よりも高いので、「これってどうなん?」と思わざるを得ない。SONYブランドだけで勝負するつもりなんだろうけど、本当にどうだろう?と心配してしまう。

何よりも日本語で読める書籍の整備がまだまだ。それに自炊したデータと違って色々と制約があると使い勝手が悪い。
それに価格。紙の書籍よりも安いというメリットがないと普及はしない。

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