悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

電子書籍端末ガラパゴス

電子書籍端末に日本の家電メーカーがさらに加わった。
その名も「ガラパゴス」 シャープの電子書籍端末、12月に発売 - ITmedia NEWS
その名も「ガラパゴス」。
このネーミングだけで、ネットの話題をさらった感じがする。
なんという自虐的なネーミングという批判もある。

メーカーの個性からいつかは出すだろうと思っていたが、やっぱり・・・。しかしネーミングが・・・。
メーカーサイトを見ると、ガラパゴスは進化論ダーウィンに因んでいる。
「生き残る種とは、最も強い種でもなければ、最も頭の良い種でもない。
 最も変化に適応できる種である」
そうである。決して日本のガラパゴス化を指しているわけではないということらしい。

進化する知性?だと・・・。よくわからないが、


目の付け所が違うメーカーはやっぱりマニア受けするものを出してくれる。
Net Walkerとか・・・・。

で、この端末はどこが変わったところがあるのかわからないが、メーカーサイト等の情報を見る限り、
電子書籍端末にとどまらないとしているので、立ち位置が中途半端な感じがする。
iPadよりなのか、KindleよりなのかということではおそらくiPadを目指した端末みたい。
これも単体ではあんまり楽しめそうになく、パソコンに接続して使うようである。

シャープが以前から進めている、電子書籍のフォーマットもXMDFということで独自仕様ではないとしているが、
一般的に認知されているとも言いがたい。
まだまだ高価な携帯向けのコンテンツやシャープSpaceTownなんかで販売している電子ブックなどのフォーマットのようである。

まあ、頑張っているんだろうけど、苦言を・・・。
失敗とかそういうことではなく、10年以上も前からこういう分野に積極的にやっている姿勢はさすがシャープと言いたい。
しかし、スペースタウンで販売している書籍の価格を見るととても買う気がしない。
著作権保護のため、おそらくコピーなどは著しく規制されていることと思う。
そして価格は紙ベースの書籍とあまり変わらない。
これでは消費者は買わないだろう。
新刊書ならともかく、古い書籍も同じ。
Amazonで中古本を買う、ブックオフで中古本を買うととにかく安い。
その価格とも競合するということを考えると正当な価格だとは思うが、妥当な価格とは思えない。
紙ベースの書籍のように、簡単に友人や家族に貸したりすることもできない。
厳密に言うと本の貸与も著作権に触れるような気もするが・・・・。

ま、iPadKindleだけでなく、日本のメーカーも頑張っては欲しいけれど、端末よりもコンテンツが大事。
今はそういう時代だと思うね。



9月28日追記
電子書籍端末「ガラパゴス」に思い返されるシャープの過去 : Tedious Days More×3
Tedious Days More, More and More さんがより詳しい情報を書いてくれている。
そうだな、うんうん、とうなづく部分が多い。
電子書籍のプラットフォームが未整備や、価格が高い、といった部分は全く同じような感想だな。

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