悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

クラシックコンサート

シンフォニーホールで行われた「小林研一郎の「夏休み・名曲招待席」というコンサートに行ってきた。
クラシックというとなかなか敷居が高いように思うが、このような素人向けのコンサートもあり、ちょうどよい。
女房は特に何かという目的はない様だが、息子の目当てはボレロらしい。
私は断然ツィゴネルワイゼンが目的だった。
ソリストの松田理奈さん。全く知らなかったが若手の素晴らしいヴァイオリニストだった。
小林研一郎さんは芸術肌の指揮者というよりも校長先生のような親しみやすさで、素人にこういうところをぜひ注目して聞いてほしいと解説も丁寧。
ところどころボケが入って、会場は笑いに包まれていた。
ツィゴネルワイゼンのような難しい曲を見事に聴かせるヴァイオリニストはやっぱりプロ。そしてオーケストラのメンバーも素晴らしい人たちばかりだと思うが、その中でも選ばれしソリストは全然存在感が違う。
映画や舞台を作るのは監督や演出家。それは指揮者で間違いないと思う。
しかし圧倒的な存在感を放つ主演女優、ヒロインというのはやっぱりこういうソリストなのだろう。
美しく青きドナウ」で始まったこのコンサートも途中休憩に入る。
そして後半、ソリストは「タイスの瞑想曲」で登場し、「ツィゴイネルワイゼン」 の2曲で終わり。
それはあまりにもったいない。アンコールでモンティの「チャールダッシュ」。
いずれも多くの人が聞いたことのある名曲でなじみがあった。
そして最後。
ラヴェルの「ボレロ」。
なかなか力強い曲で大いなる感動で締めくくった。
アンコールは用意していなかったと小林氏。笑いとともに、もう一度ボレロの最後の部分を演奏で今回のコンサートは幕を閉じた。

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