悪魔の尻尾

みなさ~ん、元気にしておりますか?

クリムゾン・ピーク

パシフィック・リムの監督、ギレルモ・デル・トロのホラー映画。
女房と息子と劇場へ。
ホラー映画だが、怖さは今ひとつ。
暗いシーンが多く(当たり前だが)、静かなシーンが続く(これも当たり前だ)。
そうなるとすごく眠い。
劇場内でお腹の調子が悪く、トイレに行こうかとも思ったが、なんとか我慢できた。
ま、それくらいまじめに見ていないとも言えるが、悪い映画かといえばそうでもない。
ホラーとしては怖さに欠けるが、ちょっと残酷な描写もあるのでそういうのが苦手な人はそれなりに怖いと思う。
スプラッターのような怖さもサスペンス映画のような怖さもなく、そういった点では中途半端。
ただ、丁寧に作られていて、綺麗な映像である。

ストーリーはカネ目当てで近寄ったイケメン(アベンジャーズのロキ)に対して、その本性をすぐに見ぬいた父親が惨殺される。
しかし、イケメンにメロメロな馬鹿娘(若くはない)がその男についていく。
しかしそのイケメンには常に冷たそうな姉が付いている。
そこで「ハハーン、そういうことか」と気づいたあなたは賢い。
というか誰でも怪しいと思うような描写だが。
この姉弟、あやしすぎる。
そしてこの姉弟の住む古い屋敷がまたあやしすぎる。

怨念や亡霊、幽霊なんてものではなく、単なる営利目的の凶悪犯の連続殺人事件である。
この姉弟は昔から男女の仲であり、それに気づいた母親がたしなめる。
そして姉は母を惨殺。
さらに姉は弟に金があり、世間知らずな寂しい未婚女性をたぶらかしては殺すということを繰り返していたわけである。
ストーリー自体もシンプルであり、怖さもそれほどないとなると見どころはそれほど多くない。
映像が綺麗なだけにちょっともったいない気もする。
何か一捻りあればよかったのになあ。

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