悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ケープタウン

先ほどレンタルしてきた「ケープタウン」を女房と息子とで見終わった。
結構どうしようもない暗い感じの刑事ドラマである。
幸い暗いシーンは少なく、南アフリカの明る空の下のシーンが多かったが、それとは対照的なほど残酷で救いがたい犯罪の映画。
アパルトヘイト時代ではなくなったが、まだまだその影響を強く残している南アフリカ
そしてそこに住む人々は貧富の差が激しく、とりわけ一部の白人が金持ちで多くの黒人は貧しい。
3人の刑事、主人公の警部アリ(フォレスト・ウィテカー)と私生活が破綻しているクズの刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)、そして優等生的な白人刑事。
気の毒なくらい簡単に善人が死んでいく。やりきれない感が強い。
過激な描写も少しあり、女性がオーランド・ブルーム目当てで見るとちょっと引いてしまうかもしれない。オーランド・ブルーム自身も二枚目役とかではなくどうしようもない男の役だし。
それにしても映画とはいえ、治安の悪さは半端ない。
実際はどれくらい治安が悪いのかはわからないが、こんな国でよくワールドカップを開催したなという気がする。

差別主義者というか事なかれ主義なのか微妙な警察署長に最期は鉄槌を下すというのはなかったのが残念。
トップがアレでは下ではたらく人間も働きがいがないだろう。

この映画で出てくる悪人は黒人もたくさんいる。麻薬の売人や彼らを束ねる街の顔役とか。
しかし結局は彼らは白人に牛耳られている。本当にやりきれない。

ケープタウン [DVD]

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