悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

魅力ある商品

iPhoneという最近の大ヒット商品は技術的にはそれほど優れたものではないということはよく言われている。しかし人々に熱狂的に受け入れられ、iPhoneの操作性はこれまで築いてきたPCの操作を一変させるチカラを持っている。マウスとキーボードというのがすぐにはなくならないと思うが、PCのうちのかなりの数がタッチパネル式のタブレットに取って代わるということは予想されている。現に私もおもちゃのタブレットを勝ってしまった。中華パッドはあまりにも非力で、文字を打つのもつらすぎる。それでもこれらの機器を触ってみたいと思わせるところがある。PCとの距離感の違いも手軽さもやはりある。
感動を呼ぶ商品、熱狂的に受け入れられる商品は技術ではない。使い方を含めた新しい提案をどれくらい多くの人が共感できるかということではないか。
そういう点で直感的に操作できるタッチパネルを使ったiPhoneiPadの操作性は素晴らしいと思う。性能的にははるかに優れている(と思われる)Windows8のタッチパネル式のパソコンも遠く及ばないきがする。どういう商品を作るのかという点で、MicrosoftはPCメーカーに進むべき道を提示していないと思う。
おそらくとんでもない機種がこの秋、冬に登場するだろう。見ものだ。
Appleは自社で開発したiOSと自社で開発企画したiPhoneiPadでその完成度は非常に高い。一方後追い的にできてきたAndroidは後発ゆえの優れた点もあるだろうけど、矛盾しているような所もきっと多いのだろう。機種によって動かないソフトも相当な数があるに違いない。
日本のメーカーは技術的にはiPhoneAndroidスマートフォンの・ようなものを作るのは早くから持っていたと思う。しかしそれを商品として使い方や楽しさまで提示することはできなかった。
コンテンツ保護に血眼になり、ユーザーの利便性を考えず、独自の進化を遂げてしまった。着メロや着うたなんて日本的なものの代表格。スマホ時代になってもう過去のものである。何万も使って買ってきたお客様は本当にバカを見たということ。
着うたなどを有料で買わせたのであれば、機種を変えても利用できるようにすべきであるが、そうするだけのメリットがユーザーにもメーカーにもない。本当に負け組の規格である。日本のアナログ衛星放送みたいなものか。
メーカー内の各部署で開発した技術を取りまとめて一つの商品を作るが、それぞれバラバラ。取りまとめるプロデューサーが存在せず、社内の人間の力関係でいびつなものが出来上がる。そこにはユーザーの声というものはない。いや、ユーザーの声を元にして作っているが、調整能力がない。バラバラの操作性や商品としての目指す方向、コンセプトが中途半端。
今後もお笑い系の家電商品が出てくるのかもしれないが、もはやそんな余裕はないのではないか。日本の電機メーカーは今のままでは確実に潰れるだろう。
価格でも競争できず、商品としての魅力もない。日本のカネのある年寄り相手の魅力のない商品ばかり。そんな気がする。

http://blogos.com/article/45700/?axis=g:4

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.