副題が髪結い伊三次捕物余話、こちらのほうがピンと来る人が多いのかもしれない。シリーズになっているらしい。これを読むまでは知らなかったが、テレビドラマにもなっていたそうである。
廻り髪結いの伊三次が同心の不破の手先となって悪と戦う、下っ引の話である。女房の元辰巳芸者の文吉や不破の女房いなみなどいろんな人々が登場し、人間関係が細かく描かれている。
面白い小説だった。読み切りで調度よい長さ、それでいて各話につながりもある。
このあと、デビュー作の「幻の声」を読んでいるので、順序としては良くないが、まあ、そのへんもあんまりこだわらなくても読めてしまう。
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