悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

娘の文化祭

先日、娘の通う学校の文化祭へ行ってきた。
娘は我が家の厳しい家計事情に応えられず、私立の女子高へ通っている。受験というものがあるかぎり行きたい学校にいけるわけではないのでそれは致し方ないことかもしれない。
ともあれ、女子高には本当は通いたくなかったようである。私の意見ももともとそうだった。
世の中には男性と女性しかいないのにそれをあえて分けるというのはどうなんだろう。そうでなくとも男女が一緒になるという機会は多いようで案外少ない。何も恋愛対象云々ではなく、学生の時に共学で共にお互いの性差を理解する機会というのは大事だと思うのだ。
私は子供の頃から大学まですべて共学である。したがって男子校や女子高というものは全く知らない。
男子校に通っていた中学校の友人や職場の人間の話を聞くとやっぱり私の高校時代とはかなり違う様子である。
高校受験の時にはやはり併願で私立高校も受験した。男子校である。清風高校というある程度名前の通った学校かもしれないが、生徒数が多く、全員カリアゲ頭。そしてなんだか変な制服。
貧しくて高校進学が出来なかった父親は痛く気に入っていたようだが、私はどうしてもそういう学校には行きたくなかった。結局、公立高校の受験は少しでも合格の確率を上げたかった気持ちもあってひとつ下げて受験した。それくらい男子校、女子高というものは歪な感じがしていたのである。
娘の年頃、と言うよりも娘自身の問題かもしれないが、学校ではいろいろとあるらしい。それでもやっぱり若いので、それなりに学生生活を楽しんでいる。
住めば都というけれど、今は女子高に通っていてよかったと思っているのかもしれない。

娘の学校へ行くのは3度目くらいだと思う。進路指導の時と1年生の時の体育祭と今回である。男の先生もいるので全く女性ばかりというわけではないが、ほぼ女性で埋め尽くされている。居心地は良くない。写真やビデオ撮影は許可制である。昨今の盗み撮りなどの画像が氾濫していることを見るとそれも当然という気もする。
クラスでお菓子を販売していた。みんな制服。この日だけは制服を少しアレンジしたり、髪飾りをつけたりと地味ながらも工夫を凝らしていたようである。たまに化粧の濃い生徒もいるが、そういうイベントの日だからである。(体育祭の時はそういう生徒はいなかった)
通勤時に見かける女学生を見て、嘆かわしい気持ちになることがあるが、娘の高校はそういう生徒はパッと見たところは殆ど見かけられない。外見で人を判断してはいけないというが、知らない人間と会話もしないときには外見以外でどうやって判断するんだろうとも思う。そういう意味では身なりや所作は非常に大切だ。

高校時代は遠い昔のことだが、クラブでの出店もクラスでの出店もあり、またクラスメートの他のクラブの店に顔を出したりと忙しかった。今から思えば他愛ないことだったが、楽しかった。
娘の学校の文化祭も形も集まる人達も全然違うが、やはり楽しいのであろう。こういう瞬間は今しかないので楽しんでくれれば親としては嬉しいものだ。

さて、受験。我が家は下の息子の高校受験も同時開催である。親としてはサポートは出来ても受験するのは本人である。頑張って欲しいと思うばかりだ。

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