悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

セラフィム・フォールズ

以前に借りてきてみた映画だけど、あまりに眠くてほとんど見ていなかった。セリフが少なく、映像も派手ではなく地味。だから寝てしまうんだと思う。今日はじっくりと見た。
明日からの仕事を考えると、落ち着いて映画を観る気分でもなかったんだが、見始めるとついつい見てしまった。
本当にセリフが少なく、背景もわからないまま淡々とストーリーは進んでいく。追いかけられる男のピアース・ブロスナンと執念深く追いかける男のリーアム・ニーソン。どちらも割と好きな俳優である。
前半はどう見ても執念深く追いかけるリーアム・ニーソンが悪役に見えて仕方がなかった。途中から彼らの確執の背景がだんだんと分かってくる。そして追いかけられる理由と、それをどうにか逃れていく理由も分かってくる。
時はアメリ南北戦争後の話。南軍の大尉か中尉だったリーアム・ニーソンの家に北軍の舞台がやってくる。指揮するのは北軍の不死身の軍人であるピアース・ブロスナン。あくまで戦後処理であったはずのこの作戦が部下たちの不注意による悲劇を巻き起こし、リーアム・ニーソン一家はすべて死んでしまう。そして彼は復讐の鬼となったのだ。
何度も彼を追い詰めるが、さすがに不死身の男007のピアース・ブロスナン。追いかけるリーアム・ニーソンジェダイマスターのクワイ・ガン・ジンなら役回り的には十分。
追いかける側はザコキャラを引き連れて追いかけるが、ひとりずつ片付けられてしまう。そして最後に1対1に。しかしお互い、殺し合うことなく、最後は二人で生き残るというエンディング。このエンディングには物言いがついてもいいと思うような感じ。しかもその前の水たまりに現れたNPCとか砂漠の真ん中に現れたナゾの女行商人というNPCなんか不自然すぎる登場の仕方。完全に物言いがつくシーンと思うね。

冒頭の追跡劇がまあ一番の見所だったけれど、途中からはかなり間延びしたテンポの映画。役者二人は素晴らしいので、セリフが少なくテンポがあまりよくなくても映像はキレイだし、見ごたえはある。
追いかける側の執念も凄いけれど、逃げる側のピアース・ブロスナンの無双ぶりが凄まじすぎる。負傷した体で雪山を下っていく冒頭のシーンはほとんどランボーのパクリという感じもしないでもないけれど。

セラフィム・フォールズ [DVD]

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