ショーとミステリーである。
短時間に読めるので非常に読みやすいかも
カウントプラン 黒川博行
掲載されている作品は以下のもの。いずれも心に闇をもった方たち。
また登場人物が大阪弁で生々しい。
地名や状況がリアルで生々しい。大阪人の私としてはすべて情景が浮かんでしまうwww
・カウントプラン
数字を数えたり覚えたりしたくなる神経症。犯人と刑事と二つのシーンで描かれる。
最後になって大どんでん返し。
・黒い白髪
住職と葬儀会社という切っても切れないビジネスの関係。
・オーバーザレインボー
色彩間隔が変な人、こんな人もいるんだろうか。
・うろこ落とし
この話もよくできていたなあ。冷静に考えればどこか無理があるのかもしれないけれど。
包丁と一緒にうろこ落としを買うというところが味噌なのかも。
・鑑
西成、飛田、ゴミマニア。すごい変態を想像してしまうが、この作品も最後にどんでん返しが・・
巻末の解説には売れっ子の東野圭吾の書評があるが、黒川博行は最も信頼できる作家であるとのこと。
と同時に氏の最も信頼できる読者だとのこと。
- 作者: 黒川博行
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/04/01
- メディア: 文庫
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