悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

カウントプラン 黒川博行

ショーとミステリーである。
短時間に読めるので非常に読みやすいかも

カウントプラン 黒川博行

掲載されている作品は以下のもの。いずれも心に闇をもった方たち。
また登場人物が大阪弁で生々しい。
地名や状況がリアルで生々しい。大阪人の私としてはすべて情景が浮かんでしまうwww

・カウントプラン 
数字を数えたり覚えたりしたくなる神経症。犯人と刑事と二つのシーンで描かれる。
最後になって大どんでん返し。

・黒い白髪
住職と葬儀会社という切っても切れないビジネスの関係。

・オーバーザレインボー
色彩間隔が変な人、こんな人もいるんだろうか。

・うろこ落とし
この話もよくできていたなあ。冷静に考えればどこか無理があるのかもしれないけれど。
包丁と一緒にうろこ落としを買うというところが味噌なのかも。

・鑑
西成、飛田、ゴミマニア。すごい変態を想像してしまうが、この作品も最後にどんでん返しが・・

巻末の解説には売れっ子の東野圭吾の書評があるが、黒川博行は最も信頼できる作家であるとのこと。
と同時に氏の最も信頼できる読者だとのこと。

カウント・プラン (文春文庫)

カウント・プラン (文春文庫)

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