ジェラルド・バトラー主演の「エンド・オブ」シリーズ。
「エンド・オブ・ホワイトハウス」
ホワイトハウスを襲撃するという事件で世界が危機に晒されたのを救ったのはシークレットサービスのマイク・バニング。
続編の「エンド・オブ・キングダム」に続く第3弾。
「エンド・オブ」シリーズ
娯楽作品であることをお断りしておきます。
それほど巨額を投入して作った作品でもありませんが、大変完成度の高い映画で、見るものを飽きさせませんので、このシリーズはヒットを続けています。
ホワイトハウスを舞台にした映画は、同時期に遥かにお金をかけた映画として、「ホワイトハウス・ダウン」というのがありました。
あちらの映画もとても面白かったのですが、ヒットしたのはこちらのシリーズでした。
俳優の力量なのか、製作者の力なのか、様々な要因が合わさっての結果ですが、「エンド・オブ」はシリーズになりました。
いつまでこのシリーズを続けるのかはわかりませんが、今回も見ているだけで面白かったです。
ストーリーは王道。
はめられた主人公が窮地から反撃するというパターンです。
あらすじ
旧友のウェイドは民間軍事会社を経営しています。
そこでは高度な模擬訓練が行われています。
マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は、やはり素晴らしい成績で模擬訓練を終えました。
バニングは、シークレットサービスで、これまでの任務で体も精神もボロボロでした。
トランブル大統領(モーガン・フリーマン)からの信頼も厚いため、次期長官は間違いないと思われていましたが、本人は辞退をしようと考えています。
大統領の休暇にも護衛として付き添っていましたが、突如大量の軍事ドローンに襲われます。
シークレットサービスたちは全滅し、バニングの懸命の護衛で大統領は怪我を負うものの一命をとりとめます。
ただ、大統領は意識不明の重体となり、副大統領が代理となります。
FBIではマイク・バニングを容疑者として確保します。
他のシークレットサービス全員が殺されていたにもかかわらず、彼だけが無傷だった点がまず疑われました。
調べるうちに、彼の口座に大金が振り込まれていたこと、爆薬と同じ成分の薬品が自宅から押収されたことなどから彼は「これは仕組まれたことだ」と訴えますが、身柄を拘束されました。
マイクは護送中に何者かに襲われますが、逆に彼らを撃退し、襲ってきた人物たちを確認します。
ウェイドの会社の軍人でした。
マイクは全国指名手配中のため、まずは身を隠す必要から、長年会っていない父親のもとを訪ねます。
父親はクレイ・バニング(ニック・ノルティ)。
クレイは、ベトナム帰りで、精神的にも追い詰められていたため、幼いマイクと妻を残して逃亡したのでした。
そんな彼は誰にも見つからないようにひっそりと山奥で暮らしていました。
そこへウェイドの手下が襲いかかります。
父とともにこの危機を乗り越えますが、意識不明の大統領の命が危ないことを悟ります。
病院に潜入し、意識の戻った大統領を避難させようとします。
なんとか大統領を移動させた途端、病院ごと大爆発を起こしているのでした。
大統領を匿いながら、包囲網はどんどん狭くなってきます。
激しい銃撃戦の末、守りきり、ウェイドにとどめを刺しました。
見どころ
展開がスピーディで、アクションも豊富です。
初めて登場した父親でしたが、演じるニック・ノルティは流石に雰囲気があります。
映画「ハルク」でも父親役を演じていましたが、不気味な印象がありました。
「48時間」で強面刑事を演じていいた頃からすると随分とおじいさんになってしまいましたね。
毎度のことながら、ありえない強さを発揮するジェラルド・バトラーですが、今回も強すぎますね。
格好いいです。
やはり無傷ではなく、勤続疲労のためにあちこちに傷を抱えているんです。
まだ子供は幼いので、頑張るオヤジです。
そして仲違いしていた父とも打ち解け合うというエンディングも良かったです。
このエンディングを見ると、このシリーズも終わりかな?とも思うのですが、まだまだいくらでも作れそうな感じもします。
このシリーズ全てに製作にも関わっているのが主演のジェラルド・バトラーですが、存在感がありますね。