悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

火車 宮部みゆき

昨年末から読み始めていたが、ようやく読み終えた。夢中になって読めたという小説とは違い、長く読みづらいという印象しかない。正直に言うとなぜこれほどまでに評価されているのかわからない小説である。面白くなかった。
宮部みゆきのミステリーでは最高傑作とされているけど合わない人は全く合わないと思う。私は合わない。もう一度読み返すこともない。
まず盛り上がりに欠ける。サスペンスやミステリーにはやはり話の起伏があって読者を引き込む仕掛けが必要だが、ただ長たらしいだけで読んでいてしんどかった。どこかで面白くなるだろうと期待していた。最後の方にはなにか仕掛けがあるのではと期待していた。終わったあとは「え?」という感じ。本当に肩すかしされたようでがっかり。今まで読んでいて時間が無駄になったという気もした。テーマも暗くて楽しめなかった。
お初シリーズの時代劇のほうがずっと良かった。
うーん、たくさん賞をとっているけど、読みにくいなあ。私が読解力がないためだろうか。良さがわからない作家だと思う。

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

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