悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

デビルクエスト

ニコラス・ケイジ主演の作品。
舞台は中世。十字軍遠征に従う戦士。神の名の下に殺戮を繰り返すことに疑問をいだいた英雄二人が軍を離れる。そして立ち寄った村で脱走兵として捕獲されるが、英雄としても既に高名であり、新たな任務を受けるといういかにもありがちな(正当なRPGのクエストのような)展開になります。
国中が伝染病に悩まされ、その原因は魔女にあるとされており、それらの解決策としてある教会へ向かうという寸法。本当にありがちな話です。
出てくる疫病の人や死者があまりにもグロすぎて、ゾンビ映画か?とツッコミを入れたいくらいですが、ゾンビ映画ではありません。なにか中途半端な感じです。
怖いようで見終わってみると怖さもなく、見ている時はそれなりの怖さはあるにも関わらず、緊張感がない。なぜかな?と考えると映像に派手さがなく、せっかくの有名俳優を使っているのに彼らを全く活かせていないきがします。
枢機卿役は名優クリストファー・リーと知ったのはあとになってから、寝ているだけで、顔も黒死病のメイキャップで殆どわからず、登場シーンも短いので何の演技もなかったです。もったいない。戦闘シーンも迫力はなく、ラスボスとの戦闘もせっかくCGを使っているのならもっと迫力のあることができたような気がします。
護送する少女が魔女なのか冤罪なのか、そこに注意を向けていると肩透かしを喰らいます。そのへんの話はどうでも良いことのようです。十字軍に従軍して多くの人を殺した彼ら英雄のはなしとはあまり関係ない。結局、女性は魔女ではなく悪魔が取り憑いており、本体を退治したら元の少女に戻っていたというオチも安っぽさが漂う。
全体的に残念な印象が拭えない映画でした。

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