悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ノーベル平和賞

ノーベル賞は科学者に送られる栄誉ある賞というイメージが強い。
しかし文学賞や経済賞もあり、何も理系の人間だけが受ける賞というわけでもない。
なによりも科学者でも研究者でもない人が受ける賞として平和賞があるが、何をもって平和に貢献したという判定をしているのだろうかといつも疑問に思う。
政治色が強く、疑問である。
今話題になっている、米朝会談が順調に終わると世界的に平和に貢献したということでその候補になるとかならないとか。
いや、おかしいだろう。
他国の何の罪もない人を拉致し、洗脳してスパイとして利用する、そういうことをしてきている国である。
つい最近まではそのアメリカに対して「血の雨が降る」とか散々煽っていた張本人である。
兄を暗殺した人物である。
粛清の名のもとに自分を批判する人間たちを処刑してきた独裁者である。
そしてその権力基盤は金王朝と言われる世襲である。
そもそも金王朝自体も正当性もなにもない。
そんな国の長と大国アメリカの大統領が会談するというのは画期的なことだが、名誉欲で浮かれているトランプ大統領だが、うまく出し抜かれたりはしないかどうか。
何よりも米朝会談で主役は彼らの舞台になった。
日本は完全な脇役である。本来はもっと声を上げるべきときなのに、政治は停滞。
相変わらず家計問題で空転したまま。
もちろん安倍政権自体にも問題はあるのだが、世界に目を向けると日本のなんと国際感覚の欠落していることか。
TV番組でも世界に目を向けるわけでもなく、元ジャニーズの山口の話題に多くの時間を割いている。
誰も見たいわけでもないのに余計なことである。

いずれにしてもノーベル平和賞なんて今ひとつ意味がわからない。
そんなものと引き換えに安易に北朝鮮を許すべきことではない。
一番おかしいのは韓国であるが。
大韓航空機爆破事故で亡くなった遺族たちは今の北朝鮮との関係に邪魔になるからとかなり疎んじられているらしい。
悲しいことである。

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