悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ベイツモーテル シーズン2 1〜5

シーズン2を1巻2巻と借りてきたのはかなり前だが、その続きの3巻から5巻まで一気に見たという感じ。
ノーマン・ベイツとその母であるノーマ・ベイツ。
ザコンとかそういうレベルを越えている親子。
そして要らない子、邪魔な子として不遇の生い立ち、にもかかわらず、優れた資質と母からの愛に飢えた兄のディラン。
このドラマができる前は兄の存在ななんてものはなかったが、このドラマでは本当に重要な役割を果たす。
そしてこの町の異常なところ、麻薬、大麻で成り立っている町。
ならず者の素質と切れる頭を持つディランはこの町で麻薬の仕事を手掛ける。
初めはもちろん下っ端なのだが、すぐに頭角を現す。
無所帰りのボスの弟が新たなボスとしてディランの前に立つが、暴力的で争いを好むタイプ。
そしてそれだけならまだよいが、空気が読めないバカである。
ボスである姉にも、敵対勢力にもそして保安官のロメロにも「あいつはダメ」だと思われている。
町にはそれぞれ勢力があり、情勢を読めないバカが上に立つと大変なことになる。
シーズン2は主題である殺人鬼ノーマンがどのように誕生したのかというのがメインストーリーだが、サブストーリーとしてディランと麻薬組織の話がまた面白い。
そしてそれがノーマンの「殺し」の事実とかかわってくる部分など見せ方がうまい。
シンプルなメインストーリーを飽きさせない工夫がたくさんあり、それをつじつまを合わせながらしっかりと作りこんでいる気がする。
シナリオライターとその構成がすごいという部分もあるだろうが、日本では「ないわあ」で終わってしまう話が、アメリカだとそう思わないところもあるかもしれない。
本国アメリカでは「ないわあ」と思いながら見ている人がたくさんいるのかもしれない。

多分、シーズン3も出るのだろう。
そして見てしまうのだろうと思う。

サイコはヒッチコックの傑作だと思う。
サイコファンが多く、続編も作られた。
このドラマもサイコを見た人なら楽しめるだろう。

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