悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

スター・トレック イントゥ・ダークネス

前作に引き続き、TSUTAYAでブルーレイをレンタル。
やっぱりブルーレイは圧倒的な画質である。
CG全盛の時代の中あえて実写を多用しているところがあり、かなり撮影にコストもかかっているんだろうなあと思う。
いつも思うが、こういう映画を製作するのは日本ではもう無理。
予算が違いすぎる。ワンシーンにかける情熱と言うか、お金が違いすぎるのだろう。
お金をかければそれで良い映画ができるというわけではないが、構想は立派でもチープなシーンばかりで興冷めするような映画は見ていられない。まあ、そういう映画はシナリオも俳優の演技なども結構酷いものが多いけど。

前作を見ていたので登場人物に違和感はない。
やたら若い連中があんなにすごい宇宙船の船長やら要職をしているという違和感は日本のアニメの影響なのだろうかと思ったりはする。
いきなり規則違反で船長を外されてしまう主人公。元はといえば、副船長で親友のスポックを救うためである。
そして謎の人物によるテロ。そのテロ対策の会議を狙ったその謎の人物。
謎の人物を知るのはマーカス提督で今回の映画の黒幕的な存在。
なんだかストーリーは論理を重んじる優れた頭脳の持ち主が集まっている集団にもかかわらず、グダグダでちっとも論理的ではなく突っ込みどころ満載な感じがあるが、こういう映画にイチイチ突っ込んでいたら見ていられない。

ともあれすごくコストの掛かる宇宙探索ということを年端もいかない若造が指揮しているというすとーりーであり、地球防衛のために命を投げ出す…というストーリーではなく、ものすごく広大な宇宙を背景にしているにもかかわらず、狭い狭い人間関係中心の映画である。
スケールが大きいのか小さいのかわからないけれども、登場人物はそれぞれに魅力的に描かれていて、スターウォーズなどのSF映画を生理的に受け付けないような人でなければ見ていて十分に楽しめる、

個人的には宇宙人ポールで活躍したサイモン・ペッグが演じるスコッティが良かった。
今回の悪役であるカール役のベネディクト・カンバーバッチの演技は見るものを惹きつける。表情というか、存在感がすごい。

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