悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ライジング・ドラゴン

ジャッキー・チェンのアクション映画。
ジャッキーもアクションはもうしないと言い続けながらもやはりアクションがないと不評なようである。
今回が最期といっているが、果たしてどうだか?
宮崎駿のもう引退する、辞める詐欺みたいなものかもしれない。

さて肝心の映画の内容は、泥棒の一味のリーダーであるJC(そのままやん)という役柄。
アクション盛りだくさん、いつもの軽妙なノリと相まってファンなら満足な映画でしょう。
しかしジャッキーもすでに還暦の年齢でやはりどう見てもスピードが足りない。色々と厳しい感じの部分はある。
冒頭のローラーブレードを前進に装着した滑走のシーンなんて本来はもっと面白いシーンに仕上がるべきなんだろうけど、スピード感はあまり出ていない。
それ以外のところでもやはり全盛期の頃と比べては行けないと思いつつもなんだか迫力にかけている気がするのは私だけだろうか。

それでもアレだけの動きをするのは本当にすごすぎるんだけどね。
アクションシーンはまずは納得の出来。

しかし、シナリオというかストーリーがひどい。
凝りすぎているのかわけがわからなくなってしまっている。
テンポも悪く、シーンごとのぶつ切り感が半端無く、説明不足で消化不良という感じ。とても見ていられないようなシナリオである。

清朝重要文化財が英国を中心とした列強に略奪され、それらがオークションにかけらている。
文化財保護を訴えかける中国側の人間とオークションや文化遺産の偽造で荒稼ぎする人間たちとのやりとりを描こうとしているが、説明不足というかゴチャゴチャ描きすぎているのか中途半端な感じしてならない。

主演のジャッキー中心の映画だが、海賊島のシーンのチープなこと。
セット丸出しで服装もひどい。
ジャック・スパロウのパクリの衣装なんてあまりにも安直すぎるし、海賊にRPG持たせているのも違和感ありすぎ。
また、あまりにも海賊が弱すぎてアホくさくなるくらい。あんなシーンが必要だったのだろうか?

敵(略奪した文化遺産を偽造する一味)の本拠地に乗り込んだところのシーンもアレだけ暴れながら、親分が出てきて、一応一件落着とか…。
なんだかな〜。

細かいところは文句ばっかり出るんだけれど、ジャッキー・チェンはやっぱりアクションあってのものだと痛感。

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