悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

若者のクルマ離れ?

自動車評論家の徳大寺有恒といえば、クルマ好きはもちろんそうでない人にも有名なクルマの評論家である。間違いだらけの車選びという本がベストセラーになり、同じようなタイトルを目にした人も多いと思う。
こんな業界でも有名な人が何を勘違いしたのか、もはや耄碌したのか、面白いことをのたもうておる。
徳大寺有恒氏「女にモテる車を作れば若者の車離れは止まる」│NEWSポストセブン
痛いニュース(ノ∀`) : 自動車評論家・徳大寺有恒氏「女にモテる車を作れば若者の車離れは止まる」 - ライブドアブログ
何を勘違いしたことを書いているんだろうか。本当に評論家なんだろうか?現在のクルマに魅力がない?そんなことはないはずだ。十分魅力はあると思う。ただ、若者の所得と消費行動が車という方向に向かわないだけなんじゃないんだろうか。車を持つことで貧乏になることが分かっていて、どうして持とうと思うだろうか。
すでに余裕のある人なら大体買っていると思う。それに昔の若者のようにローンを組んで買えということか?
そのローンが組めないんだよ!ボーナスもない、3カ月更新の派遣じゃ、ローンも組めない。いくらディーラーが金利を安くしても怖くて組めない。
安月給でも10年後にはある程度まともな所得を得られると思えればローンも組む。安月給でもボーナスがあればローンも組む。
だから欲しくても買えないんだよ。
勘違いの二つ目は、車に乗ることが楽しいと思えることでもなくなってきたってこと。若者のライフスタイルも随分と変わったと思う。学生のサークルやグループでの移動などには車があれば便利だけど、それだけ。ドライブして楽しむよりもインターネットやゲームなどの楽しいことがたくさんある。別に車も珍しくもなく、どうせ仕事をするようになれば必要なら会社のクルマを転がさないといけなくなるだけだし、運転なんて面白くもないってこと。
→それは車がつまらないから?なんてことはない。よりイージーに運転できるようになっているし、性能も凄く上がった。ハードウエアとしてのクルマのせいではないと思う。
勘違いその3は、女にモテる車という括り。車で女にもてることはないよ。そんなことは賢い今の若者はとっくに気付いている。そりゃ、言い車に乗っていればついてくる女もいるけれど、ゴミみたいなもん。車にひかれてついてくるような女なんてそんなもの。仮にその車がフェラーリやポルシェで、ついてくる女の見た目のグレードが上がっても根っこは同じ。そんなことくらいは賢い今の若者はとっくに気付いているって。

耄碌したな。このおっさんも。引退だな。
まあ、このおっさんの立場からすれば、若者が狂喜するような車があればネタも豊富だけれど、現状じゃ、車の評論をすればするほどみじめな気持になるのもわかる。だからと言ってこの論理は強引すぎる。こんなものは秘策で何でもない。

最終版 間違いだらけのクルマ選び

最終版 間違いだらけのクルマ選び

2006年で止まっているということは、こういう本の需要もなくなったってことだな。よくわかるよ。

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