悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

プレデターズ

息子がどうしても見たいとのことで、新作ながら借りてきたのである。
どうもプレデターやエイリアンといったものは子どもたちに人気のキャラクターのようである。どちらも残忍で人間にとってはどう仕様も無い存在だと思うが、あの理不尽な強さがいいのかもしれない。
さて、この映画は始まりから不思議な感じである。なんの前触れもなく見知らぬ世界の放りこまれた腕利きの殺し屋たち。プロの傭兵であったり、一流のスナイパーや特殊部隊隊員であったり、凶悪犯罪者や日本のヤクザまでいる。そんな彼らが置かれた土地はプレデターたちの狩りの場。もちろん狩られる側である。
ロバート・ロドリゲスというバイオレンス映画には欠かせない監督が製作しているが、正直言っていまいちな作品である。プレデターの強さを見せたかったのかもしれないが、あまり強さを感じなかったというのがまず第一である。プレデターの理不尽な強さはやはりステルス能力というかどこに潜んでいるのかわからない怖さ、得体のしれない怖さである。そういった部分が希薄であった。武器がすごいとか、力があるとかそういった怖さよりも、見えない敵にドンドン精神的に追い詰められる、そういう部分が最も怖いと思うのだが、そういうところが感じられなかった。また未知の世界に放り込まれた無力な人間、装備も大したものはない。(チェーンガンはあるが、あれだけぶっ放すとすぐに弾切れになる)それにもかかわらず、殺しのプロたちを集めたといえ、無力な人間といい勝負なんておかしすぎる。

シビアな洋ゲーFPSが1作目、2作目のテイスト。この作品はぬるい。ジャパニーズRPGのようなノリか?

映像的にもお金がかかった映画とは言い切れず、B級とは言わないまでも中途半端な印象。

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