ワールドカップ前の強化試合。
日本を離れて、ワールドカップ出場を決めているFIFAランクでは格上相手。
前試合、キプロス戦は明らかに動きが悪かったが、今日は動きはまずまずだった。
その中で攻撃の要の本田は今一つの出来栄えだった。
先発は長友、遠藤、岡崎が離れ、長谷部はベンチ入りもせず。
ワントップに大迫、右サイドには大久保、左SBには今野。今野の代わりのCBには森重が入った。
ボランチは遠藤、長谷部ではなく山口、青山。
そして試合開始。
相変わらず守りは少し安定を欠いているスタート。ボールを支配している時間は長く、チャンスメイクも日本のほうが多い。圧倒的とまでは言わないがどちらかと言うと押しているゲーム。
その中でビックチャンスが幾つかあったが、大迫も決められず、本田もフリーを外す。
チャンスを逃し続けるとあっけなく失点。前半にコスタリカのカウンターを食らって失点。
後半、青山に変わって遠藤、大久保に変わって岡崎投入。
本来の日本のスタメンに近い状態に。
岡崎の動きにより攻撃にリズムが生まれたのか、前半に守備の修正をしたのか流れが日本に傾く。
それでもなかなか同点に追いつけなかったが、相手ボールを奪って岡崎がドリブルで突破。マークの厳しかった本田が、右サイドに流れて、フリーでパスを受け、そこで狙いすましたようにパスを出す。内田がスルーして遠藤が同点弾。
これは本当にきれいなゴールだった。
その後も推し気味にゲームを進める。
残り15分で大迫に変わって柿谷投入。
山口からのパスを受けてそれを香川に流し、香川が難しい体勢ながらも見事に決めて逆転。
ロスタイムには岡崎からのボールで柿谷がダメ押しの3点目。
本田は中央で固いコスタリカの守りもあって自由に出来なかったが、それを差し引いても出来は良くなかった。
そこが一番の心配。
そうなると本田に変えて司令塔は誰がいいとか言い出すものもいるが、今さらそんな人間はいないだろう。
早く本田が本来の形に戻ってくれるのを待つしかない。
ミランでも苦悩のエースだが、あのポジションは代わりがいない。
ザックも色々と試行錯誤し、各ポジションにはそれぞれ控えがおり、調子や試合展開によって先発メンバーや投入などを考えているだろう。
しかし控えがいないのが本田のポジション。彼の代わりに投入できる人はいない。
それだけに日本のチームの明暗を分けるのは本田の出来次第とも言える。
しかし大黒柱がこの程度の出来でも勝っていけるようになったというのはある意味たくましくなったとも言える。
本番に期待したい。まずは本田の調子をあげてもらいたいものだ。
