悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

指紋認証

iPhone5Sの売りの一つである指紋認証
これ自体は特に新しいものでも何でもない。PCでもすでに数年前の機種から搭載しているものはある。
もちろん普通のPCではなく、法人向けの特殊なモデルが中心。
ノートパソコンではタッチパッドの付近についていたり、パームレストの端についていたり位置は決まっていないが、内蔵されているものもいくつかある。
デスクトップではUSBで接続する指紋認証の機器がある。割りとチープな感じのもので価格もそれほど高いわけではない。
指紋認証を使うためにはそれを制御するソフトウェアが必要。それらの設定などはバラバラで、指紋認証ができない場合の(例えば怪我などで絆創膏を貼っていたり)ために代わりに利用するバックアップパスワードなどが設定できるようになっているものがほとんどだと思う。
となると最悪、パスワードで入れるわけで指紋認証に究極の意味は無いが、そういうものなのだろう。
登録する指も当然一つではなく、両手十指のうち2-3本は登録できるものが多いと思う。
PCなので一人で使うものとは限らず、複数の人での共用ということもある。
その辺りの複数人の指の管理、登録なども含めてまだまだ一般的ではなく、マニュアルをなくても簡単に利用できるというものではなさそうである。
トラブった場合にも詳しい人がすぐにいるとは思えない。会社のPCであれば、システム導入した管理者に聞くのが一番だ。

そういう意味でこれまでは個人で利用するのはまだまだということだった。コスト的にはそれほど高価なデバイスでもないし、ソフトウェア的にもすでにある程度の実績はあるはず。

そういう技術だが、AppleiPhoneという単一の端末では圧倒的に強いスマートフォンに搭載したことは大きな出来事。
iPhone5Sが、指紋認証で成功するかどうかはともかく、これが一般的な使い方として認知され、パスワード等よりよほど便利で使いやすく、セキュリティ的にも優れているという認識が一般的になった場合にはPCなどを含めた他の端末も今までのパスワード認証から一気に生体認証へと進んでいく可能性を秘めていると思う。


ともあれ、これまで以上に認証できないなどの相談が増えるとサポートは大変になりそう。

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