悪魔の尻尾

みなさ~ん、元気にしておりますか?

不適切にもほどがある 昭和なおっさんホイホイのNetflixドラマ

画像はTBSより

Netflixでこのドラマを見ました。
阿部サダヲさんが主演ですから、コメディなのですが、面白く楽しめましたね。
阿部サダヲさんの映画は「舞妓Haaan!」や「「殿、利息でござる」、最近見た「シャイロックの子供たち」など外れがありませんね。
主演ではないですが、長澤まさみさんの映画「MOTHER」なんかも良かったです。

 

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さて、このドラマですが、全10話でだいたい1話45分程度。
初回と最終回のみ1時間位のデラックス版となっています。
知らなかったのですが、TBSの金曜ドラマ枠で放映されていたんですね。
だから45分程度なんだと納得です。

いわゆるタイムスリップものなのですが、昭和61年と令和6年(つまり現在?)と言ったり来たりするわけです。
行ったきりではなくて、戻ったりできるところがコメディとしては面白いのですね。
なんかノリは「テルマエ・ロマエ」のような感じもしなくもないです。
制作そのものはチープですよ。
だけどそこがいい。

 

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昭和感もずいぶんと思い出させてくれて、還暦親父にはドンピシャでしたね。

ドラマの途中でミュージカルのような歌と踊りのシーンもあって、シリアスからは程遠いのですが、そういった演出も良かったですね。
キャストがまた良かったです。
超有名俳優ばかりではないですが、阿部サダヲさんをもり立てる人たちでしたね。
主人公の小川はパワハラ上等な野球部顧問で中学校体育教師。
そして未来からやってきたサカエとその息子のキヨシトイレ変わるように小川は令和の世界にタイムスリップします。
そこで昭和の親父がおかしいと感じたこととともに、昭和の行けないところを少しずつ学習します。
一方令和の人間も昭和の時代から学ぶところがあったりもするのです。
コンプライアンスがどうとか、その発言は〇〇ハラスメントとか、もう面倒くさいったらないですね。
一方で昭和の時代、今なら一発レッドカードで退場という行動や発言がいたるところにありましたね。
野球部顧問のケツバットなんかもそうです。
ゲンコツなんかも普通にありましたしね。
また職員室にて、女性教師に対して「デカすぎパイ先生」という巨乳をもじったあだ名をつけるなど完全にアウトです。
校長代行のおっさんなんか、普通にジョークのつもりで「上司の挨拶と女性のスカートは短いほうがいい」なんて発言をしているくらいですから、今の基準から考えてみればびっくりします。
しかしそれが普通だった時代に生きてきた人(私も含めて)からすると、やれコンプライアンスに反するだの、その発言はハラスメントだの窮屈で仕方がない。
そもそもそういった世代は通過儀礼としてそういった洗礼を受けており、それが当たり前でした。
それを全面肯定する気は毛頭ありません。
セクハラはいけません。
ただ、「髪の毛切ったの?」とか「今日の服は似合っているね」とかもNGとか言われてしまうと、もう何も話ができないですよね。
そしてパワハラ
何でもかんでもあれは駄目これは駄目では、若い世代への指導なんてものは絶対にできないですね。
暴力はもちろん、恫喝するような言葉遣いを肯定するつもりはないです。
ただ、誤りを指摘して叱ったりすることが、パワハラだと思ってしまって、叱ることができない上司が、部下に指導なんてできません。
まあ、若い世代を否定するわけでもなく、彼らは自分たちの意識の中で合えば、普通に仕事熱心なところもあるわけで、昭和の時代のように大人(上司、先輩)の顔色をうかがいながら仕事をする必要なんてないわけです。
ただ、ホワイトなところはいいでしょうが、末端ほど巧妙なブラックとなっている気がしますね。
つまりストレートに怒ったり、ストレートに表現したりせずに、より陰湿になっていくような気がします。
世の中色んな規則が厳しくなるほど、闇や地下にそういったものは潜るので、顕在化していないだけで、昔よりも悪質になっている気がします。
そんなことをいうとやっぱり昭和の親父のノスタルジーと言われそうですが。

ともあれ、このドラマは娯楽作品として面白かったです。
Netflixのドラマでは「離婚しようよ」以来のドラマですかね。
あのときも仲里依紗さんが出演していました。
今回も味のある役柄。
結婚してからのほうがパワーアップして売れっ子ぶりを発揮していますね。

 

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昭和61年(1986年)と令和6年(2024年)。
38年間というのは考えてみればとてつもなく長い時間。
姿形も変わりますし、巨大地震が2回もありました。
コメディで笑いのシーンが多いのですが、どこか、ホロッとさせてしまうような部分もしっかりありますね。

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