悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

野球観戦とプロ野球名鑑、そしてセイバーメトリクス

昨日、友人と京セラドーム大阪に野球観戦に行ってきました。
新聞でもらったタダ券ということでお誘いいただき、感謝しています。

友人は仕事で遅くなるかもということでしたが、時間通りに来てくれました。
私は休みだったので、早めに来て食料品の調達です。(半分飲み会みたいな~)

 

座席は333番。
なんとスリーセブンでしたね。
別の機会に撮っておいてほしいような番号です。

 

野球はチケットに記載があるように「オリックスvs日本ハム」で、どちらも特別な思い入れがあるわけではありません。
前回、その前とともに延長戦、特に前回は延長12回で引き分けという4時間にも及ぶ試合でした。

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この日の試合は、投手戦で特にオリックスの早打ちが目立つのか、2時間半で終了。
日ハムの先発、加藤貴之投手の好投が光る試合でした。
加藤投手は制球力が抜群で、72年ぶりにシーズン最小与四球の記録を打ち立てた好投手なんですね。
決して速い球を投げるわけでも、手も足も出ない変化球を持っているわけでもないのですが、どんなカウントになってもフォアボールになる気がしない。
そんな投手ですね。
160キロを超える剛球を持ちながらも日本プロ野球でもあまり状態が良くなく、現在、メジャー挑戦で乱調が続く藤浪投手とは正反対なイメージ。
やっぱりコントロールって本当に大事なんですね。
ヤクルトの石川投手も小さい体で、巧みな投球術で未だに活躍できているのは、やっぱりコントロールが素晴らしいからでしょうね。


日ハムは選手よりもスター性のあるのが監督の新庄剛志氏ですね。
今回も彼が考案したとされているど派手なユニフォームでした。
あまりにも派手派手でプロ野球選手というよりはジャニーズの集まり?みたいな雰囲気です。
ホスト(黒服)みたいな襟の付いたユニフォームというのも大胆なデザインですが、下は左と右で色が違うなんて、本当にアイドルグループの衣装にしか見えないでもないです。

 

 

 

こういうものを買って、野球観戦の楽しみの一つにしています。
こういう野球名鑑って毎年いろんな出版社から出ています。
友人はもう20年くらい毎年買っているとのことで、ある意味プロ野球ファンの鑑のような気がします。

どの名鑑でも顔写真と近年の成績、年俸など庶民が気になるデータは抑えてくれています。
この名鑑の面白いところは、主力選手の結構ためになるデータが記載されていることですね。
投手なら、投げる球種とその速度、配給の割合などです。
球種    球速  割合(全体) 対右 対左 三振 空振り 被打率
加藤貴之投手なら
ストレート、カットボール、フォーク、スライダー、シュート、カーブ、チェンジアップと多彩でそれぞれの球速と全等級に対する球種の割合、対左、対右に対する割合なども含めて詳しくデータが記載されています。


打者はもっとわかりやすく、野村スコープと呼ばれたりするストライクゾーン9分割での打率が記載され、3割を超えるとピンク色に、2割を切るとブルー色に着色され、それぞれのコース別の打率はもちろん、ホームランやヒット数も記載。

投手も打者もカモにしている「お得意様」と苦手となっている「天敵」も選手の記載もあったりして、面白いですね。
巻頭に名鑑の見方というものが記載されていて、その代表格として山本由伸投手と村上宗隆選手のデータの記載があります。


こうやってみると、改めて村上選手の昨年の成績は凄まじいことがわかります。
投げる所あらへんやん~というカモにされていた阪神青柳投手の声が聞こえてきそうに思えます。

笑えるのがソフトバンク甲斐選手のデータで、ど真ん中と真ん中低めは2割台、つまり着色なしでその周りは全部ブルー色、つまり2割以下の打率でした。
打てるところがほぼないということです。
ただ、それでも年俸2億円以上のスター選手なのは捕手としての強肩です。
先日の試合で「生」でその強肩ぶりを見ると、その価値がわかります。
完璧なタイミングで走っても刺されるかもしれないほどの恐ろしいスピードの送球をします。
スピードガンがあれば測ってみたいですが、座って投げているけど150キロ位は出ているんじゃないかと思ったりしますね。


こういうデータを見ながら試合観戦できるのが野球の良いところです。
サッカーの試合のように目が話せないというのももちろん面白いです。
ワンプレーで局面が変わり、得点シーンにつながる連携など痺れます。
だからこそ、サッカーは選手年間を見ながら、見るなんてことは無理でしょう。
エネルギッシュで、コンサートのように観客総立ちで応援。
やっぱり若い人が中心になっているのがわかります。

その点野球は、どっかりと座って弁当を食べたり、お酒を飲んだりしながら、たまにヤジを飛ばす!(最近は野球ファンはみんな上品になりました)というのがオッサンの正しい野球観戦な気がします。(完璧に偏見ですね)

野球データに関して言うと、セイバーメトリクスという言葉が出てきます。
野球のタイトルは打撃3部門、つまり打率、打点、ホームラン。
投手タイトルだと、最多勝最優秀防御率最多セーブですかね。

でもこれらのタイトルはもちろん凄いのですが、野球の試合に勝つための数字としては不足していると思います。
メジャーではおなじみのOBPやWHIPあるいはQS(クオリティスタート)というのも最近は日本のプロ野球でもよく聞かれるようになりました。
セイバーメトリクス(SABR metrics=Society American Baseball Research+metrics)の歴史は結構古く1977年、アメリカのビル・ジェイムスという人が書いた本が原点になっているそうです。
メジャーでも始めは懐疑的で、「統計で野球の何がわかる!」というような歴代の名選手や解説者がたくさんいたそうですが、「マネーボール」という本がベストセラーになり、一躍有名になったのですね。
映画化もされています。

 

 

 





 

 

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