悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

シャーク・ナイト サメの恐怖映画には違いないけれど~

息子とともにサメの映画を色々見ています。
これまでもくだらないサメの映画やワニの映画なども見てきました。

個人的にはとても苦手な蛇ですが、蛇が出てくる映画も見たくないけれど、見てしまうみたいな、嫌なものだけどついつい見てしまう、臭いのはわかっているけどついつい匂いを買いでしまうみたいな、そんな感覚でしょうか。

サメの映画もそういう感覚に近いかも知れません。

そして今回見たサメの映画もB級には違いないけれど、予算の点でも、映画の作りにしても「オープン・ウォーター」とはずいぶんと違います。
ただ、圧倒的に儲かったのは「オープン・ウォーター」には違いありません。

 

映画の概要

監督:デヴィッド・R・エリス

脚本:ウィル・ヘイズ/ジェシー・ストゥーデンバー

製作国:アメリ

公開:2011年

上映時間:91分

制作費:25,000,000ドル

興行収入:40,000,000ドル

ストーリー

大学の仲間を誘い合わせてサラの別荘地クロスビー湖にやってきました。
とても素敵な場所で、大学の友人たちはすでにハイテンションになります。
プロのスポーツ選手としてすでに将来を嘱望されているマリクは以前からのガールフレンドであるマヤにプロポーズするつもりでした。
マリクは運動神経がよく、水上スキーもお手の物。
仲間の前でその腕前を披露します。
しかし、マリクが突然転倒。
すぐに水上に上がって来ないのを見て、仲間たちは彼のジョークだと思いましたが、なんと彼はサメに襲われており、片腕を失っていました。
引き上げたマリクは出血とショックで気を失います。
そばに寄り添うマヤでしたが、そこにサメがやってきて、マヤは転落。
すぐに救命具で引き上げようとしますが、サメに追いつかれて殺されてしまいます。
サメとの格闘の末、他の人間は何度か生き延びますが、モーターボートは破壊されてしまいます。

緊急事態に陥った大学生たちは直ぐに連絡を取ろうとしますが、電波が届かず、連絡が取れません。
軽い気持ちで男子たちと遊ぼうと思っていたベスは早速ここからさりたい気持ちを爆発させます。

そこへこの湖へ来るまでに、ひと悶着あったデニスとその相棒のレッドがやってきます。
デニスはサラの昔の彼氏でしたが、過去に事故で顔に傷を負っているのでした。
デニスの船で街に戻ると言い出したベスに男子のゴードンが付き添っていきます。

デニスたちの船で、彼らの本性を知るベスとゴードンでしたが、もうすでに時遅し。
彼らの運命は「死」のみでした。

気がついたマリクはマヤが死んだことを知って激怒します。
サメへの敵討ちへ向かうのでした。
シュモクザメが襲いかかりますが、マリクは怪我にもくじけることなくサメを殺します。
しかし、ついに体力が限界に達し、すぐにでも病院へ運ばなければなりません。
ブレイクはジェットスキーにマリクを乗せて街へ戻る事になりました。
しかし、マリクもブレイクも街へたどり着くことはできませんでした。

一方別荘に残ったサラとニック。
そこへ保安官がやってきます。
しかし、保安官によって眠らされたニックは、気づいたときには手足を縛られ、ここまでの経緯を保安官から聞くことになりました。

それはサメが人を襲う生々しい映像を撮影し、それを販売すると言うなんともおぞましい内容でした。

サラも戻ってきたデニスたちに拘束され、サメの餌になろうとしています。

サラとニックの命運は今にも尽きようとしています。
でしたが、保安官がやってきます。


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感想

サメの映画であっても怖いのはサメではなく、人間でした。
サメはただ本能のままに餌に襲いかかるだけであり、餌となるための罠を仕掛けているのは悪辣な人間たちですね。

オープン・ウォーターと違い、実写ではありません。
ときにCG、時にはVFXと使い分けていると思います。
なので、それなりに制作費はかかっています。
俳優も一流どころはいませんが、B級と片付けるには惜しい映画です。


私は、映画であることを考慮して、ホラーと考えるなら、まあ、そんなに悪い映画とは思わなかったですが、息子の評価は悪かったです。
サメが人を襲うのは怖いと思いながらも、見ていますが、人間によってそういう酷い状況を作り出していることが許せなかったみたいです。

それよりも、ドラマ的にはちょっと?と思える部分が気になりました。
たとえば主人公のサラでしたが、彼女はかつての恋人デニスといざこざがあった原因がボートによる事故でした。
ボートを回したときにスクリューで彼の顔に当ててしまったのです。
まあ、デニスと言う男はもともとかなり問題のある人間で、事故に合う伏線もあったとおもいます。
それでもそんな事故があったら、普通モーターボートの操縦なんてしたくないと思うですが、この別荘地に来るときには保安官とモーターボートで激しいチェイスをするなど、全く事故を起こしたことに反省しているようには見えませんでした。

もう一ついうなら、片腕を食いちぎられたマリクです。
マリクは運動神経に優れたアスリートの役です。
もちろん腕っぷしも強く、喧嘩にも強い役柄ですが、片腕を食いちぎられた状態(=出血多量で気絶していた)で彼女の死を知って復讐に燃え、サメを倒すというのもちょっと無理がありすぎると思うのですね。

とは言え、この映画には定番のホホジロザメが出るのはもちろん、シュモクザメオオメジロザメと言ったこわーいサメがたくさん登場します。
ダルマザメというこぶりなサメも登場するのですが、このダルマザメの殺陣シーンが一番エグいかも知れません。
ただ、ダルマザメが浅瀬で人間を襲うと言うのはあまりにもリアリティがなさすぎる気もします。


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