悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ホリデイ

 

4人の男女が織りなす大人の恋を描いた物語。
ちょっとおしゃれな恋愛映画ですね。

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映画の概要

監督・脚本 ナンシー・マイヤーズ

製作国 アメリ

公開 2006年(アメリカ)

上映時間 135分

製作費 85,000,000ドル

興行収入 205,135,000ドル

キャスト

アマンダ (キャメロン・ディアズ)
才能のあるキャリアウーマン。
映画の予告編を作成する仕事で成功を収めている女性だが、恋愛はうまくいかない。

 

アイリス (ケイト・ウィンスレット
新聞社でコラムを書いているライター。
元カレであるジャスパーへの未練が捨てられず、恋愛にも消極的

 

グレアム (ジュード・ロウ

アイリスの兄で、妻に先立たれ、二人の子供を持つシングルファーザー。
妹のアイリスを介してアマンダと知り合う。

 

マイルズ (ジャック・ブラック
ハリウッド映画の音楽のクリエーター。
アマンダの元カレのイーサンの友人。
女優で恋人のマギーへの気持ちは一途なのだが、彼女はそうでもない。

あらすじ

アイリスは新聞社でコラムを書いている女性。
ジャスパーとは同僚でもあり、恋仲になったのですが、浮気が絶えず、別れを決心するものの思いが断ち切れず、未練タラタラの状態です。
ジャスパーが結婚することを知り、思いつめて自殺まで考えてしまうほどでした。

ハリウッドでは映画の予告編を作成する仕事で成功しているキャリアウーマンのアマンダ。
恋人のイーサンの浮気を知って、彼を自分の家から追い出します。
ビジネスでは成功者であるアマンダですが、恋は成功者とは程遠く、気分転換に「ホーム・エクスチェンジ」のサイトを見て、やってみようという気になりました。

ホーム・エクスチェンジとは、気分転換のためにお互いの家や車を一定の期間だけ交換し合うというものでした。

アイリスとアマンダは条件があったので一時的に交換することになりました。

アイリスはハリウッドに行き、アマンダの豪邸に興奮気味。
そのときにアマンダの元カレのイーサンの友人であるマイルズが、イーサンの荷物を代理で引き取りに来ました。

そこで出会ったのがアイリスで、マイルズは何かが起きる直感がありました。

アマンダはイギリスの片田舎のコテージへ到着。

気分転換に来てみたものの、することはなく、早々と帰国したくなりました。

そんな夜に酔ってやってきたのが、アイリスの兄のグレアムでした。

グレアムのイケメンぶりから、たちまち恋に落ちそうになりますが、グレアムには女性の影が~。
女性は彼の娘たちであることがわかりますが、それはそれで彼との関係に踏み込めないのです。

ハリウッドの豪邸でアイリスは、近所に住む老脚本家のアーサーと知り合います。
彼はまさにハリウッドのが映画の街として発展してきたことを知る生き証人のような人物でした。
ハリウッドの映画界で音楽製作という立場のマイルズとも知り合い、悩みをお互い打ち明けるようになります。

一方マイルズは、付き合っている女優が他の男性と親しく落ち合っていることを知り、ショックを受けていました。

次第にアイリスとマイルズは心を寄せ合うようになっていくのです。


感想

お互い恋に痛い目にあった女性二人と男性二人が、本当の恋を見つけるまでのお話です。
こんなふうに一言で書いてしまえば身も蓋もない。
これが恋愛映画ですね。
でも見ている間はきちんと楽しめます。
大人の恋の物語で、キュンキュンするというよりは応援したくなるような気持ちでしょうか。

同僚に便利な女としてキープされ、そういう関係に終止符と打ちたいと思いつつも未練で別れきれずにズルズル過ごしているアイリス。
ハリウッドで映画予告編を製作するビジネスで会社を設立したアマンダ。
同じくハリウッドで映画音楽の作成を手掛けるものの、女優の恋人からは浮気されてしまうマイルズ。
アイリスの兄で妻に先立たれたため、二人の子供を育てるシングルファーザーのグレアム。
この4人が巡り合って、最愛のパートナーとなっていく物語なのです。
共通しているのは、ビジネスはみんな成功者であり、生活には困っていないということ。
だからこそ、精神的な充実を求めるために、信頼できる、心から愛し合えるパートナーを求めているのでしょう。

ある意味羨ましい?
一次的な恋愛感情、若さ故の過ちのようなところは全然なく、4人共至って冷静に考えています。
生活に不安なく、充実している彼らですが、それでも恋愛というのは難しいのでしょう。

いや、かえって成功者だからこそ難しいのかもしれません。

精神の充実感なんてものは生活に追われている人には感じる余裕もありませんからね。

子供の頃に見たアメリカのホームドラマで豊かさがわかりましたが、経済大国になった今でも日本ではあまり豊かさを感じられないですね。

むしろ将来に対する不安感から、日本人は明るい未来という希望を持つことができずにいます。

 

さてこんな素敵な大人の恋愛というものを描かせると見事なナンシー・マイヤーズが脚本と監督を手掛けています。
恋愛適齢期」や「マイ・インターン」なんて作品も同じように素敵な恋愛映画で、ちょっぴりコミカルなところもありますね。

 

 

 

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