悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

「映像研には手を出すな!(実写版)」には手を出すな

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中華料理店で美味しいランチを食べた後、帰宅しました。

 

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久しぶりにAmazonプライムビデオで映画でも見ようと思って色々探していたところ、この映画が目についたのでした。

結構評価も高そうです。

評価を見て期待してはイケないと思いつつも、「当たり」を引いた時の感触を秘めながら見始めたのでした。
早速見てみたのですが、視聴に耐えられなかったのです。
これはAKBやら乃木坂やらのファンが見る映画で、映画としてのクオリティが低すぎますね。
これがこんなに評価が高いとか、おかしいんじゃないか?と思ってしまいます。

たいていひどい映画もたくさん見てきました。

B級映画にはB級映画なりの楽しみがあり、それなりに耐性はあるつもりでしたが、最後まで見ることができませんでしたね。

 

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この手のB級映画は、なんとか最後まで見ることができたのですが、アイドル映画はきついですね。
どこで笑ったらよいのか、どこで愉しめばいいのかが全然わかりませんでした。

 

原作は漫画で、アニメも作られ好評だったそうです。
マンガ、アニメとも評価はよいですが、この実写版は至るところでひどい評価を受けているようですね。
このセリフをアイドルに言わせるというのが無茶苦茶すぎます。
こういう漫画原作で破天荒なストーリー、設定、しかもセリフもなかなか厳しいと言う作品に、演技の素人のアイドルにやらせるというのが土台無理だと思います。
こういう役柄って、劇団上がりの役者でもかなり難しいキャラクターだと思うのですね。

そもそもなんでこの原作を実写でやろうとしたのかが不思議です。
アニメ作品もちらりと見てみましたが、アニメのほうがずっとわかりやすくて楽しめそうです。
中心人物である浅草みどりはアニメのキャラクターだからこそ、しっくり来る、あの伊藤沙莉の声ともマッチしているのです。
それがアイドル齋藤飛鳥が演じると、本人はすごく頑張っているというのはわかるのですが、痛すぎます。

今をときめくトップアイドルグループである乃木坂のメンバーが揃い踏みのキャスティングなので、ファンにはたまらないのでしょう。
でも、設定が無理で、あのセリフを必死で覚えて言わされていると考えると、もう彼女たちがかわいそうすぎる気がします。
可愛いだけのアイドルで、ファン向けに映画を作るなら、こんな難しい映画はやめて、単純なラブストーリーあたりにしておけばよかったんですね。
これはラブの要素がないコメディですから、笑わせる要素がないと駄目なんです。
ところがセリフが痛すぎて、滑りまくっている感じです。
笑いどころもつかめず、誰のための映画なんだろうと思ってしまいました。

 

可愛いアイドルをより可愛く、胸キュンにするためには、シンプルな恋愛で涙を流すシーンとかを入れればいいんです。
なぜにコメディを?
そしてこんなストーリーをそのままアイドルにさせようとした製作陣に腹が立ちましたね。
この脚本とか製作とかした人たちって、どういう人達にこの映画を届けたかったのでしょうか。

ひょっとしてこれを作る企画自体が、アニメ、アイドル、オタクと言うキーワードで、これはぴったりなネタだ!と早とちりしたものだと思わざるを得ません。

この作品は芸達者な俳優たちが演じても演じきれるものではなく、映画製作する人たちが、もっと一捻りも二捻り加え、試行錯誤(苦労)して作り上げないとできないと思います。
なんか、エライさんの鶴の一声で決まった企画をそのままやる気のない人たちがとりあえずやっつけ仕事で作った映画という気がしてなりません。
そう思うと、アイドルを含む役者さんたちが可愛そうでなりません。

興行収入が大コケだったのがその証明でしょう。
ファンですら呆れているのではないでしょうか。

 

 

 

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