当時劇場で予告を見て、興味があったのです。
様々な動画配信で見る機会はあったのですが、ようやくみることに。
あまり評判はよろしくないみたいですが、先入観は禁物ということで見てみたのです。
むしろ期待感はあったのです。
演技派の若手女優の小松菜奈さん、そして日本映画界きっての演技力を誇る役所広司さんが主演ですからね。
監督さんは中島哲也氏。
前作の「告白」がそこそこの評価を受けていて、かなり期待されていた映画だと思うのですね。
広告費もそれなりかけた期待の映画でしたが、空振りでしたかね。
興行収入は7億5000万円。
これではとてもお金をかけて映画は作れない、という現実がそこにあります。
「告白」もかなり描写はきついところがありますが、この映画はそういう描写しか印象が残らないようです。
やっぱり、メインとなるストーリーが弱いです。
それと気になるのが、時間軸が前後していて、少し見づらいのです。
物語の構成上仕方がないことかもしれませんが、細かく前後しすぎですね。
もう少し大きなブロックでくくる事はできなかったのでしょうかね。
これほど狂った世界で結局の所は何が言いたかったのでしょうね。
描きたかったことは狂気?
救いようのないストーリーですね。
シャブ中毒者は喉が渇く。
渇くというのは水分だけでなく、様々なものに対して。
単なる欲求、物欲、性欲なんてものではなく、満たされない欲。
愛?
笑わせんな〜と言いたいくらいの壊れたストーリーです。
小松菜奈さんはこの映画で本格デビュー。
オーディションを勝ち抜いた女優さんですね。
先日視聴した「閉鎖病棟 〜それぞれの朝」では存在感のある役どころでした。
あの映画は、ラストシーンなどしっかりと伝わる部分があっただけに、この映画の救いようのなさだけが残った感じです。