悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ランボルギーニ・カウンタックで思い出す、スーパーカー・ブーム

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お盆です。
早朝から、お盆の法事を済ませてから、職場へ出かけました。
日曜日ですが、今日は出勤日なのです。

ここのとろこ梅雨のようにずっと雨が降っています。
大阪はまだしも、九州、中国地方などはかなり被害が出ていますし、関東の方でも土砂災害などが出ているようで、気になります。

 

Yahooのニュースで見つけたのが、ランボルギーニ社がザ・スーパーカーの50周年記念であの名車カウンタックを限定販売するということでした。

 

news.yahoo.co.jp



スーパーカーという言葉を聞くと、私の世代の男子ならみんな熱狂したと思います。
フェラーリランボルギーニ、ポルシェ、マセラティロータスランチア、多くはヨーロッパのメーカーでした。
中でもフェラーリ512BB(ベルリネッタ・ボクサー)やランボルギーニカウンタックはその代表格で、特にカウンタックはその性能だけではなく、独特のデザインと、派手に開きあげるドアが印象的で、ものすごい存在感でした。
池沢さとしさんの漫画「サーキットの狼」というのが大ヒットした時代ですね。



フェラーリはこういうスポーツカーの名門で当時から別格という感じでしたが、小学生、中学生のお子様にとっては、そんなことよりも存在感のあるランボルギーニが人気があったのです。
ランボルギーニミウラやイオタなんていう幻の名車もそうですし、なんと言ってもカウンタックの人気が抜群でした。
当時の価格でも家が買えるほどでしたから、現実味のない車ばかりで、そこがスーパーカーたるところでもありました。
価格もそうですが、ほとんどがツーシーター、しかもミッドシップならシートすら倒せず、トランクも小物しか入らないという「非現実的」な車だったのですね。

さてそんなスーパーカーですが、私達当時のガキンチョにとってはスーパーカー消しゴムというのもとても人気のある商品だったのです。
消しゴムと言っていますが、今思えば、あれは消しゴムではありません。
完全な玩具です。
宿題のプリント(当時はコピーではなく、ザラ半紙)で書き損じたりしたときに、スーパーカー消しゴムで消そうものなら、プリントを破いてしまいます。
全く消しゴムとしては用をなさないのですが、大ヒットした商品です。

そのスーパーカー消しゴムとセットでヒットしたのが、スーパーカー消しゴムで遊ぶためには「必須」のアイテムだったBOXYボールペンでした。
ボールペンとしては特筆すべき点はありませんが、そのボールペンを使って、スーパーカー消しゴムを弾き飛ばし、レースごっこをするのが流行っていたのです。
ファミコンのような「高度」なおもちゃもなかった時代で、ものすごくアナログで、泥臭い遊びなのですが、そこには男同士の熱い戦いがあったのです。(大げさです)

より遠くへ走らせるためにタイヤ部分のところを滑りやすくしたり、みんな工夫していましたね。
BOXYボールペンが優れていたのは、その形状でした。
四角く、平たいため、スーパーカー消しゴムを押し出すために非常に使いやすかったのです。
そこにも工夫をしたりしていました。
2本分のボールペンのバネを入れて、反発力を上げたり、あるいはバネそのものをもっと強力なものに変えたりとかしていましたね。

スーパーカー消しゴムはそれほど高価ではありませんでしたが、いくつも買えるほどの財力もありません。
そこで自ら作ろうという動きもありました。
根っから不器用な私にはとてもできなかったのですが、クラスメートの中にとても器用な人がいて、またたく間にスーパーカー消しゴムを作り上げてしまう達人でした。
消しゴムの素材みたいなもの、四角いただの物体を調達します。
どこから調達したのか、今から思えばそれも不思議ですが、全くの直方体のため、スーパーカーにはとても見えません。
適度なサイズに切り、その後彼のカッターナイフさばきによってものの見事にスーパーカーが出来上がるのでした。
彼いわく、カウンタックはとても作りやすかったそうです。
一方ミウラやフェラーリとかは難しいとのこと。
その理由は曲線フォルムにありました。
カウンタックは直線が魅力のフォルムです。
確かにカッターで削るにはちょうどよいのでしょう。

ということで彼はクラスメートに何台ものカウンタックを作ってくれたのでした。

 

話は戻り、50周年記念で限定112台で販売されるカウンタック
やはり直線亭なデザインですが、そこは現代風にかなり曲線も合わさっています。
そして6.5リッターというトンデモない排気量でなおかつハイブリッドだそうです。
夢のある車であると同時に、非実用的な車であることは変わりありませんね。

 

 

 

 

 

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