悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ワクチン接種の遅れ それでもオリンピックを開催するの?

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これだけ多くの人にオリンピックの開催をやめるか延期することを望まれている状況ですが、丸川五輪大臣は「五輪できずなと取り戻す」なんて寝ぼけたコメントを言っております。
「コロナ禍で分断された人々の間に絆を取り戻す大きな意義がある」と言ったそうですが、今、そんなものを国民は求めてはいません。
安全であり、普段どおりの生活が第一なんです。

末端で働く人は、安定した仕事がありません。
そして多くの人は飲食業や飲酒を伴う業界で生活の糧を稼いでいます。
そういった末端をいじめ抜いていますが、コロナに対して「効果」がどの程度あったのかということはわかりません。
もちろん全く効果がないとは言わないですが、そういった苦しみを負担させている間に何らかの具体的な手を売ってきたか?というととてもそうは思えないです。


出場するアスリートからも「開催するのどうなん?」と言った疑問が突きつけられていますが、為政者たちが、「絆」という言葉を安易に使っていて気分が悪いです。
人々が支え合い、助け合う姿を指す言葉として「絆」という言葉は定着していましたが、元来の意味である、犬などの家畜をつなげておくための綱という意味のほうが近いです。
政府はどうやっても開催にこだわっているのでしょうが、国民の安全と生活があればこそだと思うのです。


そんな中、進まないワクチン接種をドーンと勧めていくために、モデルナ製ワクチンアストラゼネカ製ワクチンを承認したというニュースがありました。

こういった知識のない人でもファイザー製が良くて、アストラゼネカ製は効果が低くて、リスクが高いということは知っています。
なので現場でアストラゼネカのワクチン投与となったときに揉めたりしないのか心配です。

ヨーロッパではかなり投与されていて実績もあるようですが、変異株にはあまり効かないとも言われているので、誰もがアストラゼネカ製を投与されるのは嫌だと思いますね。
政府がこの時点で急にアストラゼネカ製の承認をしたということは、遅々として進まないワクチン投与を加速させるためと思います。
効果が薄いとされるアストラゼネカ製ですが、メリットは温度管理が厳しくなく、輸送や保管の基準が大幅に緩和され、広く多くの人に投与することが可能なのでしょう。
しかし、政治家や高官などの「上級国民」はアストラゼネカ製ではなく、ファイザー製を投与するんでしょう。
穿った見方しかできませんが、これまでの彼らのやり口を見ているとそう思わざるを得ませんね。
そう思うとなんだか腹が立ちますよね。
現場で大混乱するような様子が想像できます。
納得のできる説明もないまま、とにかくワクチン接種した人口を増やさないといけないので焦っているのでしょう。
しかしながら、昨年から1年以上時間があったのに、これまで何をやっていたのでしょう。
きっと、根拠もなく、夏がすぎれば収まって、来年はオリンピックに向けて進んでいけると勝手に思っていたのでしょう。
神風は吹きません。
現場や末端で、どのように期待してもいいですが、国の舵取りというとても大切な任務を負った人たちが全く、危機管理ができていません。
本来なら楽観的に構えている国民に対して、最悪の状況を想定して手を売っておくべきなのですが、議論していたようにも思えないのです。
菅首相がどうこう言うよりも、安倍前首相も中途半端に責任放棄したとしか思えないです。
歴代首相の在籍期間が最長というのを見てから放り投げたとしか思えず、森友問題もやめたら追われないと勝手に思っているのでしょうか。


東北での地震原発が停止して大変な状態になったときに、「想定外」という言い訳をしていました。
今回のオリンピックでも「安全に留意して実施する」とのことですが、きっとコロナ感染者が爆発的に増え、医療機関は麻痺し、世界中から非難を受けるのでしょう。
そしてその言い訳が、「想定外の~」というアホみたいなコメントをするのでしょう。
もううんざりですよね。

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