悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

生きているからこそ美しい

f:id:tails_of_devil:20210426232028j:plain

 

いい天気でしたね。
桜のシーズンが過ぎて、今はツツジがきれいに咲いている時期です。
桜もきれいですが、私はこのツツジという花も好きなのです。
もう少しこぶりなサツキという花もきれいですね。

桜にしてもツツジにしても、きれいだなと思える時期は短いです。
だからこそ、一番キレイな時に眺めることができれば、嬉しいものです。
花なんて咲いている時間よりも咲いていない時間のほうが圧倒的に長くて、だからこそ命の素晴らしさを感じるからかもしれません。

亡くなった父がいつもよく言っていました。
花は枯れるものだと。
でも枯れるのを含めて生きている花はきれいだと。
造花が嫌いな父は、花瓶に造花を入れてインテリアにしているのを嫌いました。
生花はすぐに枯れるので、常に花を買うのは経済的ではありません。
でも造花を花瓶に入れて飾るくらいなら、ないほうが良いと言う考え方の人でした。

今になりなんとなくその気持がわかるようになりました。

造花は完成された美しさをそのまま切り取って作ったもの。
見事に「作られた」ものであっても、そこには命を感じることはできません。
いつも、いつまでもきれいな花は写真や映像で見る花と何ら変わらないです。
そばで見る花の美しさにはとてもかなわないなあと思いますね。

そんな事を考えていると、「美魔女」という近年流行らそうという糸場見え隠れするキーワードがあります。
たしかにいつまでも美しくありたいという気持ちはわかります。
不自然なほど若々しい美しさは映像の中だけの作られたものだろうと思います。
若くはつらつとした美しさや強さ、たくましさにはどう抗っても勝てないと思うのです。

そんなわけで、自分も老けながらにそんなことを考えたりする一日でしたね。

若くありたい、老け込まないようにしていたい。
そういう気持ちは持ち続けたいですが、老齢が近づいてくると、同時に若さ以外に求められるところも増えてきます。
若い人たちの体力や成長する力にはどう抗っても勝てないですから、そこは自分なりに衰えを認めつつ、これまでの経験を生かしていきたいと思いますね。
いや、最近面倒を見ている新人さんが、自分の娘に近い年齢なので余計にそう感じるのかもしれませんけどね。

 

ではまた。

 

 

 

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.