セールスコピーというものを広めた人。
神田昌典さんの名前は、Webマーケティングやコピーライティングなどを勉強している人なら誰もが知っていると思う。
とても有名な人。
その有名な神田さんの著作の中の一つ。
Kindleで購入したもの。
リアル本のほうが読みやすいかもしれない。
Kindleはじゃまにならなくてよいのだが、言ったり戻ったりするのがかなり苦手なので・・・。
神田さんが行っていた顧客獲得のための実践会というものの実績、実例を使っての内容となっている。
具体的な例が多いため、まとまりという点では少し読みにくいかもしれない。
しかし、そういった部分はすでに熟知している人にとっては、これらの実例はとても役に立つもの。
なによりも実例である。
これ以上はない題材だと思う。
スピード、変化の早いこの世界にあって、これらの実例がどれくらいの再現性があるのかはわからないが、非常に参考になると思う。
相手を主語にしたとき、突然、世界が変わる
~15年後のあなたから、今の貴方へのメッセージ~
大抵の文章は自分が主語である。
それを「あなた」を主語にすることで大きく変わってくる。
しかし、セールスライティングを学ぶのであれば、第1章の「禁断の法則」だけでも十分価値のある内容。
第1章の「禁断の法則」編
第2章は「禁断のDM」編
第3章は「禁断のレター」編
第4章は「禁断のセールス」編
第5章は「神田のセールスレター」編
となっている。
どの章も具体例が豊富にあるが、それ故に、内容をまとめにくいものとなっている。
実際には実例を読んでもらうしか無い。
冒頭の第1章の内容だけでも十分値打ちのある内容だが、
その内容とは「6つの質問」と「PASONAの法則」である。
6つの質問
ビジネスとは販売して収益を上げることである。
そのために
自分のビジネスを深く理解する。
自分の商品
自分の顧客
自社の優位性
こういったものを徹底的に理解しなければならない。
そのための6つの質問である。
- この商品は、ズバリどんな商品か?その特徴2つを20秒以内で簡潔に説明すると?
- この商品を20秒間説明しただけで、「なんとか売ってくれ」と頭を下げて、嘆願するお客はどのようなお客か?
- いろいろ似たような会社がある中で、なぜ既存客は自分の会社を選んだのか?同じような商品を扱う会社が多くある中で、なぜ既存客は自分の会社からこの商品を買うことにしたのか?
- 一体お客はどんな場面で、怒鳴りたくなるほどの怒りを感じているのか?どんなことに夜も眠れないほどの欲求を持つのか?その怒り・悩み・不安・夜級をお客が感じる場面を視覚的に描写すると・・・。
- なぜこの商品は、その悩みを簡単に、短時間で解決できるのか?それを聞いたとたん、お客はどんな疑いを持つか?
- その猜疑心を吹き飛ばす、具体的・圧倒的な証拠は?
この質問にスラスラと答えられるようになっていれば、セールスコピーを書くこともできるようになるということか・・・。
PASONAの法則
売れる文章を書く上で、重要なポイントは、物事を語る”順番”である。
それを「PASONA」の順番という。
問題点の明確化(Problem)
問題点の炙りたて(Agitation)
解決策の提示(Solution)
絞り込む(Narrow Down)
行動への呼びかけ(Action)
この時代のPASONAはこの5つであったが、最近の著書ではちょっと変更されている。
Problem 問題
Affinity 共感(親近感)
Solution 解決策
Offer 提案
Narrow 絞り込み
Action 行動
問題点の煽り立てというのが、共感というものになっている。
内容はどこかの本やWebなどでも見かける部分が多い。
というか神田さんが以前から提唱していることが多くの著作物やWebページなどで参考にされているということもある。
多くは実例のため、本としてまとめるのにはふさわしいものではないが、読む価値はある。
何度も何度も繰り返し読んだ方がよいという人も多い。
この本こそがセールスコピーのバイブルだという人もいるらしい。
私にはこの本はまだ早かったのかもしれない。
実践会というものがどういうものだったのかわからないが、神田さんのサロンなどでは今も同じような活動が行われていると思う。
是非興味のある人は読んでみてほしい。