Netflixで配信されていたので見た。
特にこの映画が評価されているわけではなく、多くの人が視聴しているのは「不倫」によるところが大きい。
芸能人の不倫をゲスな心で覗いてみたいという心理がこの映画を多くの人が視聴している要因だと思う。
それと結果として、主演の東出昌大と唐田えりかが大人として社会人として不適切な関係になり、多くの人から徹底的に叩かれたわけである。
特にファンでもなく、関係者でもない人から、「裏切られた」とか、「どの面下げて芸能人をやっているんだ」とか、言われていたのである。
いうなれば炎上商法みたいなもの。
と、偉そうに能書きを垂れている私も同じ一人である。そういう気持ちがなければ見ることもなかった映画。
そして見てみた感想は、「なんじゃこれ?」という内容の映画である。
カンヌ映画祭にも選ばれた由緒正しい芸術的な映画ということだが、「俗な」私には全く心に響くところがなかった。
ただただ、バクと朝子が不気味だった。
この映画のヒロインである朝子を演じたのが唐田えりか。
そしてバクと亮平の二役が東出昌大。
この二人(3人か)の恋を描いた作品だが、バクという変わり者もさることながら、それ以上に身勝手さが強烈な印象の朝子の役柄。
朝子の親友たちもドン引き。
ストーリーを簡単に書くと、大学生の頃、変わり者同士で恋仲になった麦と朝子。
しかし麦は「靴を買いに行く」といったきり朝この前から消える。
それから朝子は東京の喫茶店で働いている。そこに丸子亮平という若者が大阪から東京の会社に転勤となる。
その丸子亮平はバクとそっくりな顔立ち。
亮平は朝子に好意を持つが、バクのことが忘れられない朝子は彼から逃れようとする。
しかし東北の震災により、二人は再開する。
二人はそこから仲良く暮らし始める。
顔はそっくりだが、バクと違って亮平は常識的な人間で、とても優しい。
亮平は、東京から大阪の本社に戻ることになった。
新居も決まった。朝子にもプロポーズし、幸せの絶頂を迎える。
しかし失踪したバクがモデルとして、俳優として有名になり、朝この前に現れる。
朝子はバクについていくが、途中で改める。
バクとは別れて、大阪に戻るが、そこには失意の亮平がいた。
「帰れ」という亮平。
彼女のことは一生信じないというも、また一緒に暮らし始めるんだろうか?というエンディング。
作品としてこれがどう評価されたのかがわからない。
私のような感性の人間にはわからない作品なんだろうか。
そして東出昌大と唐田えりかの演技もどうなんだろうと思ってしまう。
ふたりとも関西出身という役柄だが、唐田の方の関西弁はやはり「ネイティブな」私にとっては違和感しかなかった。
通天閣の冒頭のシーンで馴染みのある景色が見れたので、どういう物語なのか期待したが、別に大阪でなくても良かった(気がした)。
心に残ったのは東北大震災の被災者役の仲本工事が言った言葉。
「男はな、他の男のチンチンが入った女の顔なんぞ、一生見たくもねえもんだ。」
最後までゲスなネタで申し訳なし。