悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

フランケンシュタイン

古典的名作といわれる作品だが、見たことがない。

いや、小さいころテレビで見たことがあるかもしれないが、あまりに幼いときだったので忘れてしまっていたのかも。

冒頭では劇場のようなところで、「これからお見せする恐怖は~」と色々話していて否応なく恐怖をあおってくれている。

そして物語が始まる。
1931年の作品である。キングコングを見た時もそう思ったが、これくらい古い映画となるとこの手の映画は映像的には厳しい。キングコングではフィギュアを使ったストップモーション動画という素晴らしい映像が見られるが、この映画にはそういったものはない。ただ、フランケンシュタインの怪物を演じる人物が秀逸で、この映画の影響でその後のフランケンシュタインの怪物とはこれを中心に作られているといっても過言ではない。

ちなみにフランケンシュタインとは富貴な家であるフランケンシュタイン家のこと。今やフランケンシュタインという名前がこの怪物そのものを指しているように思われているが、この怪物に名前はない。フランケンシュタイン博士が作った怪物というのが正確な表現だろうか。

死者の肉体をつなぎ合わせて、新鮮な脳を移植し、電気ショックを与えて蘇生するというとんでもない方法だが、今の時代でももしこのような技術が可能なら医学の世界が放っておかないだろう。マッドサイエンティストながら、本当にすごい技術ということになる。

博士の研究所の設備がすごい。1931年当時なのでもちろんコンピューターなんてものはなく、電気設備も真空管らしきものが・・・。

90年近く前の映画で、演じている俳優さんたちももちろん生きているはずもなく、インタビューなどもない。

映像技術が発達し、演技、演出などもはるかに進化した現在、この作品は古典であるが、やはり名作の一つとして価値はあると思う。

 

フランケンシュタイン(字幕版)
 

 

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