私が子供のころにテレビで深夜放映していた記憶がある。
もちろん何度か見たことがあるのだが、わざわざDVDを借りてまで見るほどではない。B級パニック映画を見るくらいならはるかに価値があるが。
息子とよくテレビの再放送で「古畑任三郎」を見ていたが、こういうのも悪くないと言っていた。
私にすれば「古畑任三郎」は「刑事コロンボ」をアレンジしたもので、ストーリーの展開やキャラクターなども非常に近い。パクリといってもいいと思う。
まあ、「古畑任三郎」は作品としても面白いが・・・。
で、「刑事コロンボ」を見たことがない息子と一緒に見たのである。
本当は日本語吹き替えで見たらよかった。あの「うちのかみさんがね~」というセリフなどは素晴らしい。
古い映画で私もこの世に生を受けたばかりに放送は始まっている。そのため、主演のピーター・フォークも若い。ものすごく若い。にもかかわらず、おっさん臭いというかベテランっぽいところがある。小柄で、動きもトロ臭く、一見頼りなさそうに見えるが、ねちっこいというか、しつこいというか、一度食いついたホシに執拗に食い下がり、少しずつ核心に近づいていく。
こういう刑事もいいだろうと息子と話をしていたのである。
ハリー・キャラハンのような豪快な刑事も一つの魅力。暴力、アクションは一切ないが、知能的で完ぺきに見える犯罪をじわりじわりとあぶりだしていくというのも見ごたえがある。