天化シリーズの第2作。
誤って3作目の「宵闇天化」を先に読んでしまった。
非常に面白かったが、間が抜けているので、やはり順番通り読んだほうが良い。
シリーズはじめの「金色天化」が面白かったが、この作品はどうなんだろうと思っていた。
主人公の卜部航の成長が見られる。
そしてこの作品でも私の好きな長姉の綾乃がそれなりに登場し、活躍する。
意外な面も見える。
航との微妙な関係を続けるコガネはこの作品ではあまり目立たない。
やはり綾乃と綾乃の初恋の相手も登場し、そちらがメインとなる。
もちろん主役は航くんであるが。
色々と特殊な設定の姉弟である。
新潟の温泉街を舞台に謎の事件の真相に迫る天化師姉弟。
天化を使ったアクションもあるのだが、今回の内容はちょっと悲しい。
そしてなにか中途半端な気がする。
結末がもう少し違えば印象も違うのだろうが。
読んでいる間が非常に楽しめるので文句はない。
このシリーズは総じて楽しめたのである。
