悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

キル・ビル

何度か見たことがある映画。息子はまだ見ていないが、きっと好きな映画だと思うので借りてきて一緒に見た。
あまり教育上良い映画とは言い難いが、もはや幼い子供ではないので。
長い映画でDVD2枚に別れている。Vol.1とVol.2である。
どちらも面白いが、派手さはVol.1である。ルーシー・リュー扮するオーレン・石井との対決が見ものだがそれ以上に彼女が率いるクレイジー88軍団との青葉屋での殺し合いがものすごい。この作品最大の見せ場と言えるだろう。もはや漫画の世界だが、中でも異色なのが女子高生用心棒である「ゴーゴー夕張」(南中名前だ)を演じる栗山千明。オーレン石井の強大な軍団に立ち向かうために伝説の名刀を作ってもらうために沖縄に行く。そこにはハットリハンゾウと呼ばれる刀鍛冶がいた。扮するは千葉真一
一転して、Vol.2は静かな内容が多い。幸せな家庭を築いていたヴァニータを殺害し、強敵オーレン石井をも倒した主人公。主人公の名前はブライドだったり、ブラックマンバだったり、ベアトリックスだったり。ともあれ、強敵を倒して意気揚々とその後の復習に及んだのだろうがそうは簡単に行かない。ビルの実弟のバドに撃たれて捕まってしまう。その後、生きたまま棺桶に入れられ、埋められてしまう。棺桶を突き破って蘇る主人公。その訳はカンフーの達人のもとでの修行があった。Vol.1に登場するハンゾウ千葉真一と同じような立ち位置のカンフーの師匠である。彼にしごきぬかれた主人公は凄まじい使い手であった。彼女を生き埋めにしたバドは彼女の持っていたハンゾウの刀を高く売るためにエルに連絡をする。エルは大金を持ってきて彼に手渡すが、その大金の中には猛毒を持つ毒蛇を仕込ませてあった。バドは噛まれてあえなく死ぬ。そこに墓から蘇ってきた主人公が現れ、エルとの激しい格闘の末、復讐を果たす。
最後に待ち構えるのはビル。かつては彼女の恋人?夫?であったが、身ごもったことをきっかけに彼と殺し屋家業から決別する。しかしそれを裏切りとして、見せしめのような暴行を加え、なおかつ銃で頭部を撃った。(普通は死ぬわな)というところからこの映画(Vol.1)は始まるのだ。タイトル通りビルを殺せ!復讐の目的はビルである。身ごもっていた子供は生きており、彼のもとで育てられていた。このあたりがどうもよくわからないし、ストーリーとしてものすごく違和感を感じるところ。娘と父親はかなりいい関係を築いているようにも見えるし。

とりあえず、殺しに殺したタランティーノらしい映画。音楽がまたなんともなあ。殺しのシーンの直前になる「ウィークエンダー」でよく聞いた音楽、泉ピン子がまだ女優ではなく、ふざけたレポーターやっていた頃の話だが。
布袋寅泰キル・ビルのテーマもよいが、エンディングの「恨み節」も渋い。

 

 

 

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