悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

モダンスタンバイ

デスクトップなPCが好きな私にはなかなか興味の持ちづらい話題。

スリープや休止状態を一歩進めた新しい形態。

いや、特に新しくはなく、マイクロソフトとしてはできる限りスマートフォンで当たり前にできることをPCでも実現しようとしているだけのことである。

スマートフォンではそもそも電源をオフにしてしまうことはあまりないと思う。昔のアナログ携帯電話の時代なら、連続通話時間もしれているし、何よりも待ち受け時間も一日持たなかった時代などではともかく、携帯電話の電源を家に帰ってきて切ってしまう人がほとんどいないと思う。ましてやこの時代、家に固定電話のない家庭はざらにあると思う。一人住まいの人間にとって固定電話は無駄以外の何物でもない。固定電話のメリットは通話料金のやすさだが、今や携帯電話も使い方1つでそれほど通話料金を気にするほどのことはない。そもそも電話でそんなに喋ったりすることもあまりない。

話はかなりそれたが、携帯電話からスマートフォンに移行し、今やインターネットに接続すると言った場合、個人レベルではほぼスマートフォンが主役になっていると言ってもいいと思う。そしてそれは年齢が若くなればなるほど顕著である。今後もこの流れは止められないし、パーソナルなコンピューターの一番進化した形だと思う。

またまた話はそれたが、パソコンではインターネットに繋ぐということは今でこそ当たり前だが、Windowsが誕生した当時はそんなことを考えて設計されているものではなかった。ネットワーク機能は後付である。スマートフォンはそもそも通信が常時行われていることが前提となっており、画面が消えてあらゆる動作も省電力モードに入っても通信だけはしっかりととっているはずである。電話なので、それができなければ意味がない。スマホがない時代でも携帯電話のメールは着信すると音がなったり、画面が表示されたりする、それが当たり前だが、PCではできなかった。

メールやWEBを見るのはPCのほうが歴史があるが、PCではOSが動いているときは当たり前にできることでもシャットダウンのときはもちろん、休止状態やスリープではメールの着信すら管理することはできない。

マイクロソフトはInstantGoだとかコネクテッドスタンバイとかいろいろ名前は変えてみたけれど、PCでもスマートフォンのようなことができるようになるOSを少しずつではあるが目指してきた。残念ながらそんな便利なPCは出ていない。というかすべて失敗していると言ってもいいと思う。Windows8.1でもWindows10でもPCよりもずっとスマートフォンに近いタブレットを出しているが、それらが成功したか?と言われると個人的には成功したとはいい難いと思っている。PC用のOSから切り離したWindowsPhoneのOSでも失敗している。

いい加減懲りたと思っていたが、マイクロソフトは諦めていない。むしろユーザーのことは放っておいてもシェアのあるうちに推し進めようとしているような気がする。

ユーザーやメーカーは大混乱である。Windows10の半年に一度の大型アップデートもメーカーにとってもユーザーにとってもありがた迷惑である。

Wintelの支配構造が以前よりも弱くなったとはいえ、PCにおける支配力は強力である。彼らの決めたルールに従うしかない。日本に限らず、アップル以外のPCメーカーは従うほかない。もちろんユーザーもそうである。アップル信者になるかWintelのやり方で我慢するかである。若い世代はドライである。PCは不要。仕事で仕方なく使っているだけ。そんな気がする。

 

 

以上、年寄りの戯言である。

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