悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

捜査官X

 

ドニー・イェン金城武の二人が主演となるのだろう。タイトル的には金城武が主演のはず。しかし存在感は圧倒的にドニー・イェンが大きい。やはりカンフー映画だし。

達人ばかりに役をしているドニー・イェンだが、序盤はおとなしい凡人役。悪党たちがこの貧しい村に訪れたが、謎の死を遂げる。居合わせたのがドニー・イェンでたまたま運良く生き残り、悪漢はみんな死んだのである。村にとっては大英雄だったが、この土地を訪れた捜査官の金城武は偶然ではなく、これらはプロの仕事であることを見抜く。捜査官と素朴な庶民とのやり取りの中でだんだんと真相が明らかになっていく。ドニー・イェンは人殺しであり、凶悪犯の一味の一人。彼は過去を反省し、自らの過去も名前もすてて、ここに逃げ延びてきたのである。

前半部分は捜査官Xである金城武の冷静な分析が面白いが後半はもはやドニー・イェンの一人芝居映画となる。とにかく強い、強すぎる。義母との対決で打ち負かすが、多勢に無勢。捜査官Xのはからいで仮死状態でごまかそうとするが、制限時間は15分。それをすぎると本当に死んでしまう。仕方なく仮死状態から復活させてしまい、小細工がバレる。詫びを入れるために彼は自ら左腕を落とし前として切り落とす。

ナンバー1で自身の父親であるラスボス外対決となる。片腕の状態を見て父親であるラスボスは嘆く。そして最後の決闘が始まる。

ツッコミどころ満載の展開。仮死状態でごまかそうとしたというのはこの映画に必要だったのだろうか。中途半端に行き帰り、片腕を落としてまで許しを請うたが、あっけなく却下。どういう人物なのかはわかりそうなもので、それなら小細工を労せず、腕も落とさず、普通に戦っていたらもっと楽勝だったんじゃないの?なんて冷めた目で観る自分がそこにいた。

ともあれ、妻のアユー役の人が可愛らしい。男の子二人の母親役である。少女のような佇まいだが、この役をしているときには30歳を超えているらしい。驚異的な若さだと思う。

 

 

捜査官X (字幕版)

捜査官X (字幕版)

 

 

 

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.