悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ブラティスラヴァ世界絵本原画展

個人的に美術館や博物館に行ったりすることはないが、息子のおかげ?でちょくちょく行くことがある。
先日、奈良県立美術館で開催されている「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」へ行ってきた。
私と女房と息子の3人である。
息子は子供の頃から絵本をよく見ていた。
大学生になって今度は絵本を作るという課題もあるらしい。
私には苦痛以外の何物でもない。とにかく絵とか文字とかがきれいに書けない。
その点、彼は細かい作業をコツコツとこなしている。
普段はダラダラしているようにも思うのだが、真面目である。
私がわざとなのだが、結構大胆なことをガンガン言ったりすると、この息子にたしなめられるのである。
そんなふうに言わなくてもあなたのお父さんは口でいうほど大胆なことはできやしませんよ。


奈良で、13年ぶり世界有数の絵本原画展 | ニュース | Lmaga.jp
とまあ、こういう感じの催しだった。
スロバキアの端にある首都ブラティスラヴァで開催される世界で最も有名な絵本原画展らしい。
私は全く知らなかったが、美術や絵本に興味のある人には有名な展覧会らしい。

よくわからないものから、楽しいものまでたくさんの絵本を目にすることができた。
気に入った作品はやはり日本の作品。
「えとえとがっせん」石黒亜矢子
そしてヨシタケシンスケの「このあとどうしちゃおう」。
どちらも良作。
「えとえとがっせん」は十二支になれなかった動物たちが偉そうにしている十二支の動物たちに決闘を申し込む話。
話には原作がちゃんとあるようだが、絵が素晴らしい。
十二支から漏れた動物たちは漫画タッチであり、十二支の動物たちは格調ある絵柄となって、その対比も面白いと思う。
「このあとどうしちゃおう」はなくなったおじいさんのノートを孫が見つけ、そこには死後の計画がいろいろと書かれていた。
すごく死ぬことに前向きに考えているのかと思いつつtも、実は死ぬことが怖かったのではないかとも思ったり、いろいろと考えさせられるというお話。
ほのぼのとしたタッチの絵柄も素晴らしいのだが、話の内容が本当に素晴らしいと思う。
つまらないことでクヨクヨ悩んでいたりしている小さな自分が馬鹿らしくなってくる、そんな絵本。


あー、楽しかった。


えとえとがっせん

えとえとがっせん

このあと どうしちゃおう

このあと どうしちゃおう

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