悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

鍵泥棒のメソッド

面白い映画かどうかは感じ方ひとつだが、悪くなかった。
ハリウッドのCGをふんだんに使った作品にちょっと疲れてしまったせいかも知れない。
凄腕の殺し屋として登場する「コンドウ」。
仕事はできるがかなり変わった三十路の女性、水嶋。
貧乏でだらしない売れない役者の桜井。
この3人が織りなす物語。
石鹸を踏んでひっくり返る映画のCMがあったが、なるほどあのシーンは重要。
殺し屋の「コンドウ」とやることなすことすべてダメな桜井がであるのが銭湯。
桜井は自殺をしようと考えるが、銭湯のタダ券が出てきたのでとりあえず戦闘に行く。
そこに一仕事終え、返り血がきになった「コンドウ」が銭湯に立ち寄る。
「コンドウ」の身なりと分厚い財布を見た貧乏人の桜井。
桜井には石鹸を買う金もなく、隣の爺から石鹸を拝借しようとして石鹸が床の上を滑っていく。
そこに「コンドウ」が足を載せ、ものの見事に転倒して気を失ってしまう。
すぐに救急車が呼ばれ「コンドウ」が病院へ連れて行かれるが、その時に桜井は銭湯の鍵をすり替えてしまう。
「コンドウ」は記憶を失い、桜井として生きていくことになる。
殺し屋という血なまぐさい感じがするが、そういう類の映画ではない。
ほのぼのとする映画である。

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.