悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

手術当日

朝早くから叩き起こされたというよりも、昨晩はあまり眠れなかった。
前日もあまり寝てないので、眠れるだろうと思っていたのだが。
やはり緊張していたのだと思う。
手術室へは歩いて移動。自分足で手術台へ乗る。
まな板の上の鯉というが、自分からまな板の上に乗った気分。
台に乗せてもらって運ばれると思っていたが、違った。
台の上で天井の照明を見る。
映画でしか見たことのない景色。
ロボコップになったような気がしていた。
マスクをはめられて点滴を流し込まれると、聞いていたとおりアッという間に記憶がなくなる。
起こされたときには手術が終わっていた。
おぼろげな意識で手術台からベッドへ移されたのはわからない。
なんとなく移動されているという意識はあった。
意識がはっきりしてくるにつれ、手術跡が痛む。
耐えられないような激痛ではないが、痛い。
はじめての経験ばかり。
あまり慣れたくもない。

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