悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

アイアムアヒーロー

評価はどうかわからないが、我が家では上々だった。
特に女房は面白かったらしい。
タランティーノの残虐な映画はNGでこの映画が面白かったというのがよくわからない。
ま、日本人が作った日本人向けのゾンビ映画という点では共感できるところが多いのかもしれない。

冒頭からグロいシーン満載。
なので小さなお子様がいる家庭は一緒に見てはいけない。
やはり15禁は当然だろうと思う。
ZQN(ズキュン)というゾンビ。謎の感染症で噛まれた人間はZQNとなってしまう。
もう設定とかそういうのはありきたり。そこには何の目新しさもない。
主人公鈴木英雄の同棲相手の徹子が感染者として最初に登場する。
其のシーンが圧倒的に不気味だった。
片瀬那奈。きれいな女優さんなのだが、女優生命を棒に振ってしまうんでは?と要らぬ心配をしてしまうほどひどい役柄である。
怖すぎ!
その中で格好いいのが長澤まさみ
看護師として患者を置き去りにして逃げてきたことに激しく後悔している。
そして損得勘定なく助けてあげようという意思の強い英雄に共感する。
英雄は漫画家崩れで冴えない男。
しかし正直者で根が優しい。
貧乏な男にも関わらず、クレー射撃という趣味を持っているという設定。
その銃の腕が映画の最後のシーンで冴え渡る。
この異常な世界にあって散弾銃はとてつもない魅力的な武器。
感染していない人間たちの作るコミュニティの中でその銃はとてつもない価値を持っている。
しかし、あっけなく権力者に奪われてしまう。
ZQNも醜いが人間どうしの諍いもかなり見苦しい。
結局付け焼き刃の腕で散弾銃は扱えず、英雄のもとに銃は返ってくる。
次から次へとZQNを打ち倒す英雄。


ただそれだけの映画である。

悪くはなかった。怖さもグロさも十分あったと思う。

ゾンビ映画が嫌いでない人はどうぞって感じかな?

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