悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ファンタスティック・フォー

昨日から公開された映画。
すでにチケットも予約してあったので息子と一緒に映画館へ足を運んだ。
前のファンタスティック・フォーのシリーズももちろん見ているが、息子は映画館で見たものの、私は映画館ではなく、DVDレンタルで見た。

マーベル作品によくあることだが、シリーズが変わると設定などもガラリと変わる。
なので以前見ていなかった人でもぜんぜん大丈夫というか、むしろ見ていない人のほうが素直に見られていいかも。
前シリーズと比べて配役メンバーが若返った。
なんといってもリード・リチャーズの子供時代からはじめる設定。
そして後にザ・シングとなるベンは子供時代からの幼なじみ&親友という設定。
またファンタスティック・フォーでの最大の敵には今回もドゥームことビクターだが、彼の配役も随分と若返った。
透明少女のスーとヒューマントーチのジョニーは兄弟だが、スーは白人で養子。
ジョニーは黒人でストーム博士の実子という設定。
前作品では姉と弟であったが、今回は兄と妹ということらしい。
リードもビクターも天才肌の科学者で量子転送装置を二人で完成させる。
名声ではなく科学者として純粋に研究したいと言っていたリードだが、装置が完成した後、安易に人間としての転送第1号となろうと言い出す。
もちろんリードの意志だけではなく、リーダー格であるビクターの強い気持ちもあったのかこれほど大掛かりな試みを酒の勢いでやってしまうなんてところがちょっとおかしいよな〜と思ってしまう。
さらに、ここまで科学者グループに加わっていなかったベンはリードに呼び出されて、「人類初のテレポーターになりませんか?」という実験に参加してしまう。
真面目キャラのスーは参加していないが、人類初のテレポートに気づく。
そしてトラブルに巻き込まれてしまう。
転送先は謎だが、そこにある物質は想像を超えるエネルギーを持っており、ビクターは事故に巻き込まれて置き去りにされてしまう。
他の3人は命からがら元の場所へ戻るが、物質の影響を受けて特殊な能力を持ってしまう。
うーん、ちょっとなあ、説明はどうやってもうまくできないだろうけど、やっぱりかなり無理がある感じ。
そもそもスーはテレポートしていないのに特殊な力を持ったのは何か違うような気がしてならないし、一番見た目も含めて変化のあったベンは全くの被害者である。
適役のビクターも案内次元空間に1年も放置されていたわけだし、人類を恨むなという方が無理な気もする。
何かウルトラマンの宇宙にたった一人取り残された宇宙飛行士であるジャミラを連想してしまう。

科学者としての能力はともかく、この映画を見てリーダーのリード・リチャーズは人間としてかなり糞だなと・・・。
あとはヒロインのスー。前回はジェシカ・アルバというキュートな女性だったが、今回はケイト・マーラという女優。残念ながら知らない。それに余計なお世話かも知れないがあまり可愛くない。
リード・リチャーズ役は雰囲気も含めていい感じ。
黒人になったけれどヒューマントーチのジョニーも悪くない。
ザ・シングのベンは変身した後は人間の姿に戻れないので、あまり俳優の印象はないが、善人そうなところがよくでていた。巨大なザ・シングと違って結構小柄だったなあという印象。
それにしてもベンに対するリード・リチャーズはひどすぎる。

マーベルのヒーロー物の映画なのでアクションシーンなどもあるが、割と地味な印象。
闘いのシーンそのものが少ないし、前シリーズのほうがいろいろと見せ方は良かったと思う。
子供時代からの話を見られたことが良かったことかな。

マーベルファンなら見て損はないけれど、そうでもない人にはあまりオススメではないかも。
ま、マーベル作品全体に言えることかもしれないけど。

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