悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

大阪住民投票

非常に迷った投票。
大阪市民として市外の人にも、他府県の人にも注目され、どちらに投票したのか気になっていた様子。
最後の最後まで迷ったが、改革のためには進むしかないとの思いで「賛成」を投じた。
結果は僅かの差で大阪都構想はなくなった。

大阪都構想自体はあんまり賛成ではない。
大阪市がなくなるからという単純な意見ではない。
そんなものはその時代ごとの行政単位に過ぎないし、地域の発展のためには都合の良い組織に変更していくべきだと思っている。
ただ、議論不足、説明不足だったと思っている。
メリット、デメリットをきちんと伝えきれなかった。
橋下市長以下、維新の会は説明不足だが、反対派は説明そのものすらなかったように思う。
大阪市がなくなる、費用がかかるという点でただ「反対」と書いてくれの連呼だったように思う。
地盤沈下の著しい大阪の経済を立て直すにはどうするのかという点で全く意見が聞けなかった。
反対派が大手を振って「ざまあ」と思っているならそれはおかしい。
現体制に対して半数の人は何らかの不満を持っているわけである。
現体制でも改革できる。理屈ではそうだが、長年改革できなかったのでこの体制では改革なんて出来るわけないと皆思っている。

橋下氏は政治の世界から一旦足を洗うらしい。
残念である。
やり方にはいろんな批判もあると思うが、アレだけのパワーを保った、求心力のある政治家はなかなかいるまい。
あの口げんかの強さはずば抜けていると思う。

横山ノック太田房江というカスの首長。
大阪府大阪市の二重行政の存在をアリとした平松市長。
こんなところと比べるとマシな政治家だと思う。
ダレがやっても同じという冷めた意見もあるが、政治に文句を言いたいなら投票という行為を行うしかない。

これだけ強烈なキャラクターをもってしても、大阪の既得権の牙城を崩すことができなかったのかと思うと非常に残念。

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